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2020年03月22日20:49

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権力者に黙って従え(男は黙って杜仲茶)

 普段から権力者に尻尾を振りまくり、黒のものを白と言われたらその通り!とのたまうことが大人の社会通念であって、それはたとえば役所でも一般の会社でも似たようなものだというのが世の理である。決裁文書の改竄を指示されてやり遂げたあと自殺された近畿財務局の赤木さんを心底痛ましく思う。
 改竄を強要とした上級役人は、当然のこととしてその後が保証されている、
 ある人のTwitterに、このような一覧が載っていた。
・佐川理財局長→国税庁長官(その後世論の趨勢に押されて辞任)
・太田理財局長→主計局長
・中村理財局総務課長→駐英公使
・美並近畿財務局長→東京国税局長
 かれこれ20年以上前のことだが、高校の同級生が上京してきて「関東の名湯に連れて行け」と言われたので、オッサンの二人連れで温泉旅をしたことがあった。「豊島産廃問題」のテレビドキュメンタリー見て怒り沸騰だった私は、高松市役所の職員である彼なら知っているだろうと思って、「ミミズの養殖場という届け出で実際は産業廃棄物を不法投棄したゴミの山を取材した曽根英二記者の取材をテレビで見た、県の役人を現地に連れて行き、これがミミズの養殖場でしょうか、と問うと、役人は『そうです、これはミミズの養殖ですね』と答えたのだが、俺がおまえに訊きたいのはその役人はまさかその後出世したのじゃないだろうな、ということだ」と問うたのだった。
「ああ、高松では有名人だよ、〇〇課長の話だな。もちろん昇進した(笑)。同級生の〇〇と同じ部署じゃなかったかなぁ」
 ちなみに、私が出た高校は卒業生の3分の1が香川県庁か高松市役所に就職している。香川県の県民性は一にも二にも「和を以て貴しとなす」(@聖徳太子)で、上からの命令には有無を言わずに従うことを良しとする、日本全国の中でももっともニッポン人らしい掟がある。
 自殺されたかたには、こんなにも馬鹿な社会でごめんなさい、と一日本人として頭を下げるのみだ。
 
 2日前のこと。テレビニュースを見ていると、ギリシャのアテネでアトランタ五輪競泳代表の井本直歩という女性が聖火の引き継ぎ式に「代理出席」されていた。本来、日本からレスリング史上最強おばさんと金メダル2個だとかの元柔道選手が行くはずだったのだが、前日になって急遽、井本さんにお呼びがかかったそうだ。で、彼女いわく、「赤か白のブレザーで出席してください、と言われたのですが、私、持っていなくて、友だちから借りてきました」とチャーミングな笑顔で答えていた。いまはユニセフの職員さんらしくて、ギリシャの国連難民キャンプで支援活動をしている、と紹介されていた。
 私が驚いたのと怒りを覚えたのは、「友だちから借りた」というくだりだ。そんな馬鹿な!
 編集者をやっていると、たとえばファッション撮影の当日、突然、カメラマンから「春らしさがイマイチないので、悪いけどニットは白じゃなくて淡い桃色か薄いブルーにしてくんない?」などと好き勝手言われ、慌てて現場のスタイリストさんに頭を下げ、1時間半後に別のニットをスタジオまで届けてもらう、なんてトラブルはしょっちゅうある。テレビのドラマや映画業界なんて、もっと予期せぬ変更があるだろう。
 ギリシャと国交がないならいざ知らず、大使館もあれば日航のアテネ支店もあるだろうし、式典のブレザーなんて1時間もあれば用意できる。なのに、代役を務めてくれた女性に自前を要求する、って馬鹿も休み休み言え。五輪関係者というのはこれくらいのことさえできない烏合の衆なのか? たびたび耳にする話だが、大使館員というのは本当に仕事をしない人たちばかりなのか? 
 翌日あたりでこの「聖火式」のミスがマスコミに取り上げられることを期待していた私。しかし、この件に触れた記事もネット世論もついぞ出会わなかった。この例で演繹するのはすじ違いであることはわかっているが、新型コロナウイルス対策に関わっている政治家も役人も、口だけは達者で実践業務になると何一つできない無能ばかりだろう、と思ってる。

 今朝は白いダウンジャケットと、黒のカシミアセーターなどを風呂の残り湯を使って手洗いした。ダウンジャケットは浴槽に浸けて沈めこまず、柔らかいスポンジに漂白剤が入った洗剤を垂らして撫で回すように洗い、カシミヤ類はアクロンというウール専用洗剤でもみ洗いしてみた。
 ダウンジャケットを洗いながら一瞬、感傷的になった。12月の入院中、一日4回ほど、病棟から「脱走」したのだが、その際、病院着の上にこのダウンを羽織って院外へ出た。上質なダウンらしくて、軽いのにすごく温かい。当時の痛さとつらさと、さらに優しい医師や看護師の姿が思い浮かんだ。
 洗い終えて、洗濯機で脱水を施して陰干し。こうして少しずつ冬の衣装を洗って、春物を出すという繰り返しが続きそうだ。今日も暖かかった。
 
 夕方、隣町のスーパーまで行った。
 紅茶緑茶を問わず、医師からお茶の類は禁止されている。そう言えば週刊新潮で先々週と先週、お茶の使用認可がある農薬と、茶葉に含まれる残留農薬問題が連続して取り上げられていて、日本のお茶は欧米はおろか中国でも禁止されている農薬がいまだ認められ、さらに残留農薬は台湾の百倍、ヨーロッパの千倍だったっけ、それくらい多いと書かれていた。日本のお茶を飲んで寿命が縮まる、とも思えないが、週刊新潮の読者はさぞかし日本茶に嫌悪感を抱いたことだろう。
 退院後、私はそれまで小馬鹿にしていたハーブティーを飲んでいるのだが、一袋飲み終わったところで飽きてきた。夜はともかく、昼間飲むのはなんとなくしっくり来ない。
 スーパーの棚の前でさんざん迷ったあげく、杜仲茶を買った。茶葉の山地は中国。週刊新潮を読んでいなかったら、買わなかったかもしれない。アンチエージングの効能があるらしいが、身体に悪さをしなけりゃなんでもいい、って気持だ。これが不味ければ柿の葉茶が第2候補だったので買ってみよう。
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