DR2 ラリーゲームの初心者向け、傾向と対策
DR2もそうなのだが、老舗のWRCシリーズも、コースが狭く難しくなる傾向にある。コースが狭くなると、もちろん無茶な走りはできなくなり、ペースを落とすしかなくなる。どんなゲームでもそうなのだが、トッププレイヤーがいて、彼らのやり方を初心者は真似をする傾向にある。だが、ラリーゲームに限らず、レースゲーム全般にも言えることだが、ここに落とし穴がある。新しいラリーゲームが発売されると、ラリーゲーム初心者のプレイヤーが挑戦して、ユーチューブなどでも初見のプレイ動画をアップすることが多い。その挑戦する気持ちは、尊敬に値するが、長く続かない傾向にあるのは残念なことだ。せめて、キャリアのプロクラスぐらいまではいって欲しいし、デイリーで平均以上の成績を残せるようになって欲しいと思う。DR2のキャリアは、初心者にとっては、プロクラスに昇格した時点で達成だと思う。それ以上のエリートやマスタークラスになるとトッププレイヤーでさえクリアするのが難しいような難易度になるので、初心者では、はっきり言って無理だ。
DR2のキャリアは、オープンクラス、というアマチュアのカテゴリーから始める。オープンクラスの難易度は低いが、自分で難易度の設定は変更できない。プロクラスや、マスタークラスの難易度を下げることはできないのだ。これがDR2の特徴でもある。そのため、マスタークラスで1位フィニッシュでクリアしたプレイヤーが何人いるのか?と話題になる程だ。こういうと、挑戦してみたくなる初心者もいるだろうが、初心者が、マスタークラスに上がることは、ほぼ出来ないと言い切っていいと思う。DR2の場合は、キャリアの完遂が難しいので、他のイベントで楽しむプレイヤーが多い。
初心者に最もお勧めのイベントは、ヒストリックラリーだ。このヒストリックラリーは、難易度が自分で変えられる。ベリーイージーにして挑戦してみよう。ベリーイージーと言っても、1位のタイムが下がるだけで、コースは同じ、難しさも変わらない。ゆっくり走っても1位になれるという塩梅だ。ここで、とにかく練習することをお勧めする。キャリアの場合は、リトライが5回までと決められていて、5回過ぎると、後は、リタイアするか完走するかのどちらかしかなくなる。オープンクラスは、レーシングゲームの経験があるプレイヤーなら、ゆっくり走れば何とか通過できるだろうが、クラブマンクラス辺りから、様相が変わってくる。結構苦戦することが多くなるだろうと思う。
攻略法は、ゆっくり走る
決して攻めてはいけない。ラリーは、常に冷静にペースを守って走るのが鉄則だ。どうしてそうなるかというと、コースだ。初心者にとって、今のラリーゲームのコースは、非常に難易度が高く感じるだろう。実際は、DR2のコースの難易度が、べらぼうに高いわけではないのだが、慣れていないプレイヤーにとっては苦難そのものになってしまうと思う。
コ・ドライバーの指示で走ることの難しさ
ラリーは、2人1組で走る。助手席に乗っているコ・ドライバーがペースノートを読み上げ、ドライバーがそれを聞いてドライビングする。ペースノートは、レッキという本番のSS(スペシャルステージ)前に行われる試走の時に作る。ドライバーには、どの区間がSSになるかは事前に知らされておらず、本番前に知るわけだ。レッキは、法定速度を守って走る。つまり、ゆっくり走りながらドライバーが、ここはライト4だ、とか、コーションとかを口で言い、それをコ・ドライバーがノートに書き写していく。本番前の練習走行は出来ないので、本番一発勝負になる。それがラリーだ。ラリードライバーは、レッキでの記憶と、ペースノートを元に、頭の中でイメージトレーニングを行い本番に備える。ラリーゲームは、このような実際のラリーに基づいてゲーム化されているので、練習させないようにリトライ制限がかけられているわけだ。それでも、ゲームなので、トッププレイヤー達は、カスタムイベントで、死ぬ程練習してコースを覚えてしまう。コースの一つ一つのコーナーをどう曲がったら速いかを調べながら走るので、1つのコースを覚えるだけで相当時間がかかるわけだ。だが、このやり方は、ラリーのやり方ではない。ラリーゲームなのに、ラリーを楽しんでいない、という矛盾をはらんでいる。初心者のプレイヤー達が、コ・ドライバーが何を言っているのかも分からず、コースも分からず、悪戦苦闘しながら走っている様が、まさにラリーそのものなのだ。そんな状態で、スピードを出して走れるわけもなく、ペースを落として走るしか方法がないのだ。それでいいと思うし、それがラリーだと思っている。コースを覚えてしまうと、後は、タイムを縮める以外の楽しみがなくなり、ゲームを始めた頃の、ハラハラドキドキ感も薄れてしまう。トッププレイヤーは、確かに速いが、彼らは、ラリーゲームの多くの楽しみを失ってもいるのだ。そりゃ、何度も何度も同じコースを練習すれば、コースにも慣れてくるし、速くも走れるようになるだろう。イベントでの順位も上がると思う。それが楽しいというプレイヤーは、その方向性で行けばいいと思うが、初心者向きではない。初心者にいきなりトップクラスのプレイヤーとタイムで競えと言っても無理な話なのだ。そもそもコ・ドライバーの指示で走ることができるかどうかだ。
簡単なペースノート攻略法
ペースノートの情報には、非常に重要な情報と、そうでない情報が混在している。重要な情報は、曲率が3以下のコーナー。ライト3、やレフト2、ライト1、などだ。3以下の数字には、敏感に反応できるようにしておく。それと、長い直線からの4もブレーキが必要になる。普通は、4のコーナーでは、アクセルオフだけで曲がれるが、スピードが出ている場合は、ブレーキングした方が安全だ。交差点も要注意ポイント。どちらへ曲がるかが指示されるので、それを聞きもらすと事故る。それに、ヘアピン、アキュート、スクエアも慎重に対応する。ヘアピンは、U字コーナー。アキュートは、V字コーナー、そしてスクエアは、直角コーナーだ。減速必死で、しっかりとブレーキングして速度を落とす。初心者には、2段ブレーキをお勧めする。サーキットなどでは、ブレーキングタイミングが、シビアで、一発で決めることが推奨されるが、ラリーの場合は、先に何があるか分からないので、早めに減速してしまう方が安全なのだ。コーナーのギリギリまで突っ込むのではなく、早めのタイミングで、軽く減速を開始する。軽く左足ブレーキを踏んだり、アクセルを戻したりして、ブレーキングに備えるわけだ。そして、コーナー前の直線部分でブレーキングをして、しっかり減速する。事故とタイムロスの大きな原因は、ブレーキングの遅れでのオーバースピーどがほとんどだ。ラリーでは、コーナーにオーバースピードで突っ込んで良いことは何もない。DR2で説明すると、道路がかまぼこ状になっていて、コーナーのインは、バンク、そして、アウト側は逆バンクになっている。オーバースピードでアウト側に膨らむと、逆バンクに捉えられ、車は、コース外にズルズルと流れて行ってしまう。減速をしっかり行ってコーナーのインを走るか、オーバースピードでアウトに膨らむかで、タイムが全く違ってくるし、事故率も驚く程変わってしまうのだ。コーナーを、バンクで走るか逆バンクで走るかで、どれだけ難易度とタイムが違ってくるかは想像できると思う。インをきっちり走るだけでも、かなりのタイムアップが期待できるのだ。ゆっくり走ってもタイムが上がるのは、そのためもある。ラリーの場合、速く走ればタイムが良いとは限らない。ラインを外してしまえば、大きなタイムロスになってしまうからだ。速かろうが遅かろうが、ラインをしっかり走ることが大事になる。コースを走るのではなく、ラインを走るのだ。コースのどこを走っても良い、というわけではない。遅くてもしっかりラインを走ることが大事だ。そうすれば事故率は、飛躍的に下がる。それだけ気を付けていても、事故る時は事故るので、事故を全く無くすことはできない。事故をできるだけ少なくする、ということになる。
ペースノートでの重要度が高いのは、他には、コーションだ。事故ポイントになる。ここは、減速して通過した方が安全だ。ドントカットも必ず守ること。イン側に何かあることを示している。橋も事故ポイントになるので、橋の前では、減速して通過する。凸凹はある程度無視しても大丈夫だが、問題はクレストだ。クレストは、丘という意味で、先が見えなくなっている。スピードを出して通過すると車はジャンプする。だが、先が見えないので、先に何があるのか分からない。クレストも事故ポイント、事故の原因は、オーバースピードで車が浮いてしまうことだ。クレストの次に、コーナーがある場合。車が浮いていると、ステアリングもブレーキも効かない状態になっていて、事故必至になる。クレストの前では、減速して、できるだけ車が浮かないように走るのが賢明だ。車が路面に接地していればブレーキもステアリングも効くので危険は回避できる。
初心者に、お勧めのドライビング
いきなりトップクラスのプレイヤーのような走りができるわけもなく、真似をしても事故ばかりが増え、かえってタイムも伸びない、という悪循環に陥りやすい。つまり、先が見えなくなってしまうのだ。ラリーに限らず、サーキットレースでも同じだが、まず、することは、ロスを無くすことだ。速く走るのではなく、無駄なロスを無くすことでタイムは縮まっていく。スピードを上げているわけではないので事故のリスクも回避され、安全で確実なタイムアップ法だ。トップクラスのプレイヤーのプレイ動画を見ても、無駄な動きが多い場合がある。トップクラスと言ってもプロではないので、仕方のない部分もあるのだが、無駄な動きを無くしていけば、同じペースで、さらにタイムがアップするのにもったいないと思う。トップクラスのプレイヤーでも、課題があって、ドライビングスキルとしても、まだまだ伸び代がある、とも言える。つまり、長所もあるが短所もあるわけで、初心者は、トップクラスのプレイヤーの短所も真似てしまうため、事故が多くなってしまうのだろう。理想としては、事故率を減らし安定した走りを実現しながら、トップクラスのタイムも維持する、というドライビングだろう。ラリーにとって、サーキットレースでも同じだろうが、しっかりとラインをトレースできるかどうかだ。このラインを外すと事故率が、グンと上がってしまう。逆に言うとラインを外さなければ、スピードを出しても、そうそう事故は起こさない。レベルアップをする、スピードを上げていく上で、ラインをトレースする能力は、どうしても外せないスキルになってくる。タイムを出すことよりも、ラインをしっかり走ることを優先して欲しい。タイムは、偶然に上手くいって出る場合があって、いわゆるベストだが、そのベストタイムが自分の実力だと思い込んでしまう場合が多い。これが、そもそもの間違いの元。実力は、ベストタイムではなく、アベレージタイムになる。遅くてもいいので、10本のSSを無事故で走り切ることを目標にしてみる。ウイークリーイベントを無事故で走り切るのも良い。テーマは無事故なので、タイムや順位は、度外視する。ペースを落とせば順位は、やはり良くないだろう。がんばって走って順位を上げたいと思うだろうが、ここは、抑えて、事故らないペースで走ることに徹して欲しい。コーナーの前では、しっかりブレーキングして減速し、事故ポイントもスピードを落として安全に通過する。とにかくラインをしっかり守ることだ。では、そのラインは、どうやって決めていくのか。それは、事故らないで走れるラインだ。かまぼこ状の道では、コーナーのアウト側を走れば、外に流されて事故る。つまり、こもラインは事故ラインになる。道の盛り上がった中央か、イン寄りを走る。インに寄り過ぎると岩などに接触するので、中央よりも、ややイン寄りでもいいと思う。事故ラインのコーナーのアウト側は避ける。安全に走れるラインがあるように、事故につながる事故ラインもある。このラインを走ると事故の確率が上がってしまう、というラインだ。この事故ラインに入る切っ掛けの多くは、オーバースピードだ。グラベルは、ドライでも滑りやすくブレーキが効き難い。そこに雨が降ると制動距離は、長くなっていく。ブレーキング開始ポイントは、さらに早くなる。コーナーでは、できるだけアウトに膨らまないように注意して、しっかり減速していく。事故ラインを避けられるようになれば、完走率は、かなり高くなると思う。多分、これだけで、ウイークリーイベントなら、平均よりも上の順位に行けるはずだ。こんなにゆっくり走っているのに、この順位?と驚くだろうと思う。というのも事故でのロスタイムは、かなり大きいからだ。コースアウトすればペナルティが付く、コースから離れた距離によってタイムは違ってくるが、下手をすると20秒以上のペナルティになってしまう。事故でのタイムロスに加えて、ペナルティが加算されるわけだ。パンクだと最低でも30秒のペナルティ。マンスリーで、崖から落ちてリタイアになると30分のペナルティになる。マンスリーでも30分のペナルティを食らうともう、どうしようもない。軽い事故でも、10秒以上のロスになる。走りで10秒縮めるのは、これは、本当に大変。事故らない方が結局タイムは良くなるわけだ。これに気づくかどうかでプレイヤーのその後が決まると言ってもいいと思う。マンスリーのVSAIのラリーで、終盤、それまで、1位で走っていたのだが、木に激突して車が大破、リタイアになってしまった。結果は、29位。最後の30位の車は失格になっていたので、実質最下位だった。1位からワンミスで、29位に落とされた。長いラリーも終わりか、と気が緩んでしまったのだろう。事故原因は、クレストだった。スピードが出ていて、車が飛んでしまったのだ。その先がコーナーになっていて、そこに木があった。ワンミスで、ラリーは終わってしまう。一生懸命、がんばって走っているのに、結果が出ないのは、事故っているからだ。事故が理由の、ほぼ全て。そして、その事故の原因の多くは、オーバースピードだ。車は、アクセルを踏めば、スピードは出る。スキルなんていらない。ただアクセルを踏めばいいだけ。だが、スピードを抑える、ということは、アクセルの開度をコントロールするということで、これにはスキルがいる。スピードを抑えて走ることができるプレイヤーは、簡単にスピードを出すこともできる。アクセルを踏めがいいだけだからだ。スピードをコントロールして、ラインをしっかりトレースして走る。事故ラインには乗らない。事故ポイントでは、スピードを落として慎重に走る。慎重に走っていても、事故る時は事故るのがラリーだが、それがラリーの面白さでもある。事故らないように走っていて、事故る時は、本当に悔しい。だが、事故上等で走っていて、事故っても悔しさは、あまりないだろう。この差は、大きいと思う。ラインをトレースして走れるようになれば、初心者は卒業だ。プロクラスには、上がれるだろうと思う。だが、ラリーは、これらベーシックなスキルだけではない。豪快なドリフトも身に付けた方が有利だ。だが、ドリフトをしても、ラインをしっかりとトレースできないと意味がない。ドリフトしながらも、車の挙動をコントロールして、ラインに乗せる。これをしているのが実際のプロのラリーストだ。これまた、とんでもなく難しいスキルになる。ゲームとはいえ、その世界に飛び込むかどうかは、プレイヤーによるだろう。平均以上のタイムで走れるプレイヤーが、その上を目指すには、グリップ走法を極めるか、ドリフト走法を取り入れるかになる。これは、プレイヤーの好みによって分かれていくだろうと思う。どこまでもグリップにこだわるプレイヤーでも速くなるし、ドリフトを取り入れても速くなる。ラリーにグリップ走法を持ち込んで、WRCを9連覇したのがセバスチャン・ローブだが、彼は、ラリークロスでは、ドリフトをしまくっている。もちろんドリフト走法も達人だ。ベーシックなスキルをしっかり身に付ければ、後は、より高みへと登っていくだけ、どのようなルートを選択しても成長していく。ただ、ベーシックなスキルがボロボロの状態で、上を目指すのは、さすがに無理があると思う。
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