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2017年12月17日21:46

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無事、一年が終わりますように!

 昨日と今日、年末の2日間についてメモ。
 お寺の境内に住んで22回目の師走だ。生け垣の剪定を毎年頼んでいたお寺の庭師さんがお仕事から完全に引退されて今年が2年目。昨年は申し訳程度に自分で刈り込んだのだが、相変わらず無計画な私は11月になっても現庭師に依頼しないまま「放置」していた。腕のいい造園業者に頼むとすれば遅くても10月末までには依頼しないといけない。
 12月に入ると、あちらこちらのお宅で造園業者が庭の手入れをしている。ラズリの散歩中、よく観察する機会があるのだが、バルタン星人の両手みたいなでかい刈り込み鋏で生け垣を長方体状に揃えていく様子を目にしていると、少し違和感がある。カール・ルイスのヘアスタイルみたいな真っ平らさ、というのは、人工的に過ぎる。全体としては切り揃えられているが、面をよく見てみると5ミリか1センチくらいのばらつきがある、くらいが自分的には好ましい。
 やっぱり自分の手でやろう。刈り込み鋏でカシャカシャと切るのも止め、剪定バサミで一本一本切っていこう。
 昨日は朝9時段階で温暖だった。頭の中で、便利屋にでも頼もうかという甘い考えがないわけではないが、今年も残り2週間しかない。もう自分でやるしかないな。
 10時を過ぎたあたりで作業を始めた。ごくフツーの鋏と同じ大きさの剪定鋏一本で、伸びた枝葉を切る。直径9ミリくらいの結構太い枝がたくさんあって、いかに手入れを怠っていたかよく分かる。で、そこまで太いと、なかなか切れない。右手を左手でアシストするようにして力を込めてようやく裁ち落とす。
 2時間くらい集中を切らさずやって、軽い昼食。
 で、13時に作業を再開したら、午前中とは打って変わって強風が吹きすさび、気温も低下している、高さ3メートル近い踏み台式のハシゴに乗って剪定しているため、嵐のような風を受けると、体が揺れるのだ。ただ、安心なことに、ツゲの木に覆い被さるような体勢で剪定をしているので、万が一倒れたとしても体はツゲの枝葉が支えてくれる。そうじゃなかったら怖くてやってられない。
 しかし、午後2時半くらいからますます気温が下がってきて、体力的な限界が来た。剪定で出た枝葉を集めて山へ捨てに行くだけで30分くらいかかるので、本当はもっと丁寧な作業でやり終えたかったのだが、最後は手抜きしてしまった。
 道路工事で制服を着た警備員が歩行者や自転車の誘導をおこなっているが、彼らは偉いと思う。寒風の下、4時間くらい立っていられるんだもの。自分だと1時間x3クール以上はその日がなんとかなっても翌日は続かないだろう。
 生け垣の出来映えは60点くらいかな。
 普段はまったく目に入らないような生け垣だが、実際に手入れしていると、枝や葉の色にもそれぞれ個性があって、かつ生き物であるという実感が湧いた。鋏を入れた回数が300回なのか600回なのか見当もつかないが、切る毎に充実感もあった。
 夜は東アジア選手権、日本対韓国戦をテレビ観戦。
 あまりの実力差に、当初は憮然としていたが、後半になると諦めの境地になった。
 フジテレビの解説者はラモスと山口で、前半はフジらしく国粋的な応援に終始していたが、後半も5分を過ぎたあたりからは選手と戦術を罵り始め、そうこうしているうち、さらに韓国が1点をあげて1対4と点差が開いた。日本の1点はPKだ。
 大学選抜対J1の練習試合。これくらいの実力差があった。差が小さいと、ムキになって自国を応援したくなるもんだが、ここまで相手が強いと、好きなように攻め上がって失敗してこいと自棄な気持ちだ。ヘンな喩えだが、サムスンの大卒初任給が45万円で対する富士通のそれは20万円そこそこ、という差か。ちなみにこの試合、韓国のシュート数、ボール保持率は日本の2倍以上だった。さらに、昔は韓国のお家芸であった「ラフプレイ(汚いファール)」が、韓国は少なく日本は多かった。いったいどういうことだ?

 今朝10時ちょうど。
 iPhoneにメッセージが入った。
「また、入院してしまいました。こんどは、胆管結石です」
 電話番号が書かれてあるが、私の連絡簿に未登録なかたで、誰だか分からない。
 相手不明でメッセージを書くのは難しいため、すぐにその電話番号へ電話をかけた。が、留守電になっていて繋がらない。
 どうしようかな、と思案していたら、今度はiPhoneに電話がかかってきた。
 今週発売になる単行本の著者ツルネン・マルテイさんの奥方からで、「主人が今週木曜日に手術することになりました。膀胱癌なのです」と言う。
 20日水曜日が正式な発売日だからその日前後にお宅へうかがいます、というのが、先週に取り決めた約束事だったので、奥様が電話してきたのだった。
 それでは予定を早めて明日月曜日に参ります、お大事にね、と述べて電話を切った。
 が、1時間経っても、まだツルネンさんの顔がちらちらと脳裏に浮かんでくる。
 マジかよ? 大事に至らないで、と心の中でつぶやいている。
 そして辛抱たまらず正午にこちらから電話をかけ、明日ではなく今日これからうかがってもいいでしょうか、とにかく心配なんです、と奥様に言った。
 10秒くらい待たされ、「ええ、本日、珈琲でもどうぞ!」と言われる。
 慌てて食パン1枚を食べてから、クルマに乗って出た。日曜日は異様なほどの渋滞なので、ゆっくりしている暇がなかった。
 50分でツルネンさん宅に到着。
 当たり前だが、顔色に変化の様子はない。
 そして、私は今週版元に取りに行くゆえに未見なのだが、20日刊のハードカバーが既に届いていた。自分で言うのもなんだか、デザイナーの努力があっていい装幀に仕上がっていた。
 ツルネンさんから事の顛末と今後の詳細予定をうかがった。唯一、CTの写真を掲げようとした時だけは、勘弁願いますと断った。
 いつも通りに濃い有機コーヒーをストレートでいただき、帰り道、いつも通りに胃が痛くなった。これをいったい何回繰り返したか? 15回か20回くらい。
 たいへんな手術ではないことに安堵した。今日訪問してよかったと思う。
 自分はヘタレなのでときどき「神頼み」をする。
 帰宅の途について、家のそばまで来たら、お堂の中から読経が聞こえてきた。ちょうどいい、立ったまま手を合わせてツルネンさんの手術がうまくいきますように、と祈ろう。お経が終わるまでその姿勢でいようと決めたのだが、これが予想に反してなかなか終わらない。15分以上吹き曝しの寒風を受けて、ようやくお経は終わった(笑)。
 帰宅してすぐに石油ストーブをつけて一服。朝の不明メッセージ送信者に電話をしてみたら、今度は繋がった。
 親しい仕事関係者だった。
 結石は手術で取り除くのではなく、クスリでチラすとのこと。こちらも大事に至らないようで、ほっとした。
 今日は今日でとても疲れる一日になってしまった。
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