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2015年12月03日21:51

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ビンボー人御用達のスーパーで

 今日読み切った小説は羽田圭介の「トーキョーの調教」(新潮2013年9月号)。羽田は又吉直樹と芥川賞を同時受賞した若き作家で、受賞して以降、多忙をきわめている又吉に代わってテレビに多数出演しているらしい。
 内容は都内の民放アナウンサーがSMクラブ派遣の女王様に調教を受けてマゾヒズムに目覚める。彼は自局のアナウンサー養成所で講師も務める。そこに在籍していたのが当の女王様で、このふたりそれぞれの置かれた立場はホテルの一室とスクールの教室ではまったく異なる実存である。それがゆえに、危うい均衡が保たれ、心理的親和性や戸惑いなどが毎週のようにブラウン運動のごとく揺れながら継続していく……、といった展開だった。わざと小難しく紹介したのは、もっとも水準が高いとされている文芸誌に一挙200枚掲載されたのちの芥川賞作家の作品だからで、新潮と芥川賞というブランドを取っ払ったら、私は途中で投げ出したかもしれない。でも、これを高く評価する読書人がいても「異常」だとは思わない。才能のある作家だと思うし、SMについてもアナウンス技法についてもよく調べて書いているし、小説を書くことが好きだという著者の熱情がストレートに伝わってくる。こういう作家、ないしは作品に、非道い悪口を言っちゃいけないと思う。
 ラズリの散歩も兼ねて、歩いて10分ほどの距離にある格安スーパーへ牛乳とパインジュースを買いに行った。ここはリードを繋いでおけるごっつい金属製の手すりがあるので、犬連れには便利がいい。店内でバターや牛乳などを買っていたら、声を掛けられた。
 振り向くと、早期退職仲間だった。彼は苦笑し、私も苦笑した。(お互いおちぶれちゃったもんだね)というのはあくまで括弧で括ったところは、読書のおかげだ。彼は私の3倍くらい小説を読んでいて(年間400冊超)、互いに心の中で語るだけで口には出さない会話が成立する関係にある。これが女だと、3のことを説明するのに10くらい言葉を尽くさないといけないわけで、肉体関係に持ち込んだところで10は9くらいにしか減らないのである。オレ、なんだか偉そう? これくらい偉そうなことをただ言いたいだけである。そんなお年頃。
 マイミクさんが<ドイツは国立大学の授業料はタダだそうだ>というニュースをつぶやきで紹介していて、ついふらふらと昔の知識だけでドイツでもフランスでもフィンランドでもお安いですみたいなコメントを付けてしまった。
 で、この日記を書く前にそのことを思い出し、ネットで調べてみたら。
フランス=入学金・授業料なし、ただし年間学籍登録料が174ユーロ徴収
ドイツ=入学金・授業料なし、ただし公共交通機関利用料+学生福祉会経費の238ユーロ徴収
 というような数字があった。2,3のサイトを調べたが、似たり寄ったりの数字。
 教育の機会均等というのは義務教育に限ったことではない、というのが先進国の教育理念で、大学が特別の高等教育という考え方は(失礼ながら)発展途上国のそれだ。
 日本の文科省大臣は馳浩。
 以前にフランス大使館のHPを見ていたら、教育担当大臣がエロ可愛くて「日仏の差って認めたくないけどあるんだよなぁ」と溜息が出た。http://www.ambafrance-jp.org/article5594
 ナジャットさんは馳と較べたら誰が見たってモノが違うと思うだろう(顔とかじゃなくて、経歴や大学での専攻や勉強歴など)。あと数年も経ったら「国家反逆意見取締法」みたいな法律が出来て言えなくなるだろうからいまのうちに書いておくけど、馳の顔とか言動なんかを見てると「黄色い猿」と言われても仕方ないか、と。
 
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