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2015年08月19日10:14

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東京五輪エンブレムパクリ疑惑 その後-2

東京五輪エンブレムパクリ疑惑その後-2
 騒動は、ますます大きくなって、いったい、どうなってしまうのだろうか。新国立競技場の時もそうだったが、組織委員会の反応が鈍すぎて、どうにも後手後手に回ってしまっている印象だ。最悪の結果になる可能性を残してしまっている。未来はどうなるか分からない訳で、できるだけ、リスクを避ける対応が重要になるのだが、それをしていない。というより、出来ないのかも知れない。トラブルが続く大きな理由は、時代が変わっている事を認識していないためではないか、と思える。古臭いやり方がまだ通用すると思ってしまってはいまいか。税金を使ってオリンピックを開催するのなら、国民の納得いくやり方で進めるべきだろう。
 発端は、東京五輪のエンブレムは、ベルギーのリエージュ劇場のロゴをパクったものだという指摘からだった。ベルギーでは、盗作とはっきり言われているようだ。そして、ベルギーの裁判所に提訴された。これから裁判になっていく。公の発言は証拠として採用される可能性があるので慎重にあるべきなのだが、東京五輪組織委員会は、提訴したベルギーの劇場を非難してしまった。どういうつもりか知らないが、ベルギーの劇場や、裁判所の心証は悪くなってしまうだろう。いったい日本は、どうしてしまったのだろうか。
 グラフィックデザイナーの仕事は、企業の利益と直結していて、損得に非常に敏感になる仕事でもある。損得をあまり考えない芸術系の考え方とは、そもそもかなり違うので、デザイナーを芸術家、と言うようには思わない方が良い。
 絵画の場合、模写が認められている。オリジナルの展示してある絵画を見ながらの模写が出来る美術館もある。ルーブル等がそうだ。オリジナルと支持体のサイズを変える、サインは書かない等のルールがあり、権利関係がクリアされていれば、模写を売買する事もできて、そう言う仕事をしている画家も存在する。過去の名画と同じ構図で新たに絵画を制作する場合を、オマージュという。オマージュは模写ではない。模写に似ているが、オリジナルを元にしながら、比較的自由に描くのが複製画だ。中国の油絵村が有名だ。模写程オリジナルに忠実に描く訳ではない。複製画は、比較的安価なのが特徴だろう。複製画で十分だと言う人もいて、ニーズは結構ある。印象派やポスト印象派の複製画は大量に出回っている。油彩画は結構時間もかかるし、描くのが大変なのだが、値段が安く押さえられるので、日本では割に合わない仕事になってしまう。中国でも、物価が上がってきて、複製画の儲けがあまり出なくなっているようだ。手仕事の油彩画は、どうしても高価になってしまうのだ。これは、しようがない。ここまでは、合法なのだが、犯罪になるのが、贋作だ。過去の巨匠の名前を偽って絵画を制作し高額で売りつける。有名な事件に、モナリザ窃盗事件がある。モナリザがルーブルから盗み出され、何年か行方が分からなかった事があった。その時に、密かに制作されたモナリザの贋作を盗まれたモナリザだと偽ってコレクターに超高額で複数枚売っていたようだ。犯人は逮捕され、一応、モナリザはルーブルに帰ってきたのだが、実は、その時に、犯人が持っていたモナリザが本物かどうか確証がないのだとか。贋作と並んで犯罪扱いになるのが盗作。これは、他人の作品と同じような構図、コンセプトで絵を描き、自分のオリジナルだとして発表する場合。複製画に似ているのだが、著作権を侵害しているので違法になる。今回の東京オリンピックエンブレム問題は、盗作として訴えられた。まったく同じではないが、オリジナルの著作権を侵害していると言う訴えだ。
 画像、左は、私が描いたPINOの模写、パソコンで描いたもの、中が海外の画家が描いたブグローのオマージュ作品、右がブグローのオリジナル。
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