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2014年12月21日21:52

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きわどいボール

 ついにと言おうか、スーパーの店頭には門松や松飾りが並び、魚卵のコーナーは数の子の大群で占められていた。
 昨日の夕方にAmazonから届いた『文房具と旅をしよう』を今夕読んだ、文章より写真やイラストが中心なので、眺めたというほうが正しい。先週の土曜日、朝日別刷りの「be」で文房具の魅力本が4冊紹介されていて、フィンランドの封筒やフランスのスケッチブックなどセンスがいい文房具がまるで「おもちゃ箱をひっくり返したよう」にまとめられていると書かれていたから買った。……書評に釣られて買った本のストライク率はだいたい3割だ。自分で選んで買った本のストライク率は4割で、友人が薦めてくれた本だと5割が読んでよかったとなる。
 この本はきわどいボールだったが、なかで封筒の作り方がイラスト入りで描かれていて、以前から漉いてみたいと思っていた紙から自分で作って、それで封筒を作ることを想像してみた。和紙はコウゾやミツマタの茎で作る。が、その辺に生えている雑草でも作ることが出来る。2015年はまず、名刺と封筒とはがきを作ってみよう。
 昨日から読み始めた花村萬月の沖縄体験記『沖縄を撃つ!』なんだが、なんとか161ページ目まで読めた。97ページから161ページまで、沖縄で女を買う(早い話が売春と買春)ルポと回想だった。沖縄は貧困ゆえに、日本でも一位二位を争う売春県らしい。挑発的に花村は似非インテリを蔑んで「女を買わずして沖縄を語るなかれ」的な論陣を張って、露悪的に自身の体験をわりと真摯に吐露しているのだが、読み進んでいくのが結構つらい。うらびれた風俗街のうらびれた売春婦の話題は、金子光晴が戦前のマレーシアで現地の娼婦を買ってうらびれた夜を過ごすというような異空間の世界であれば自分の内で文学に昇華させて読めるのだが、この現実本はちょっと負の刺激が強過ぎる。夜の現実を知ったら沖縄の本質がわかる、というほどでもないと思う。酒を飲まない人間が旅して面白いのかという懐疑も、女を買わないで旅が面白いのかという見方も、一定の理解は出来るものの、マッチョにして欲望至上主義に陥った男が自尊心だけを足場に語る暴論にすぎない。
 でもとにもかくにも、我慢してなんとか読んだぞ。最大の難関を突破出来たので、読了したいと思う。
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