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2026年10月07日05:37

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短歌

ランドセル背負ったままの幽霊がいちばん未来を信じてるかも #短歌



大人にはならなくていいそのかわりアイスは溶ける前に食べよう #短歌



入口を抜けて入口へと戻る 夏の夜風が笑う夢の中 #短歌



花屋には花しか売ってないけれどそれで助かる日もあるんだよ #短歌



やわらかな毛布を星にしまう夜 名前を呼べば朝へ近づく #短歌




窓際に置いた小さな鉢植えの沈黙だけが今日を育てる #短歌



記憶とは役に立たない情報を優先保存する装置らしい #短歌



切り取った静かな夜の標本箱 目玉の奥で月が瞬く #短歌



花びらの散る音のようにクルトンがスープの底でゆっくり沈む #短歌



そんなふうに見つめないでよ 僕たちの身体はいつも壊れかけてる #短歌



カメラ目線くださいと言われても僕には目玉が三つしかない #短歌



カーテンの青をひらいて朝という名前を今日も静かに着てる #短歌



目覚めとは世界に先に着くことでまだ誰も来ない廊下が白い #短歌



空っぽに近づくほどに容器とは容器であること強く主張する #短歌



信じても信じなくても朝は朝 それでも見たい空があるから #短歌



欲望は整列すると美しくケーキの値札を静かに読んでる #短歌



本当は誰より食べたいだけなのにお先にどうぞと言ってしまった 短歌



いちごからこぼれた赤を見つめつつわたしは今日もやさしく並ぶ #短歌



「まあいいか」笑って食べる昼下がり 愛もこんなふうに走っていたね #短歌



人生のほとんどはそれでできている「まだあるはず」という世界観で #短歌




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