mixiユーザー(id:8077411)

2026年09月22日22:48

18 view

短歌

灯りひとつで言い訳みたいに見える白い皿だけ静かに受けとめる #短歌



風鈴の鳴らない午後を抱きながら青はゆっくり窓辺へ満ちる #短歌



パンジーの影をまたいで歩く午後わたしの影も花になりたい #短歌



大丈夫おんなじリズムでいちごジャム煮ているところ おだやかこころ #短歌



うまく描こうとしてやめた跡がある そんな手紙が一番こわい #短歌



端っこに小さく棲んでるその影はきみが本当に言いたかったこと #短歌




分け合うはずの相手もいない 冷めきった弁当箱の蓋をあければ #短歌



正しく生きたいけれど割った先にあるのはいつもぼやけた未来 #短歌



割れ残った孤独の破片 それが僕の正しさだと言い聞かせてる #短歌



逆さまがほんとに向きという理屈 スプーンにだけは適用している #短歌



あしたはねふたりでぜんぶ忘れよう 大きなパンにバターぬるみたいに #短歌



泡という境界線を越えるたび身体は少し言葉を失う #短歌




「さよなら」を先に言えたら勝ちなのか蛇口の音がずっとずっと答えない #短歌



電話越し眠たげな声 きみのこと話せば夢のつづきになれそう #短歌



まどろみのなかで呼んでいる いないのに私の名前を呼ぶはずの人 #短歌



ややこしさごと受け取る夜でいい光はどれもひとつに見える #短歌




眠る手を起こさないよう窓を閉め夜のやわらかさ分けあっている #短歌



代入を禁じられても夕焼けは変数のままで赤く続いた #短歌



鍵をかけ部屋の静けさ満ちるたびあなたの冗談だけ灯ってる #短歌



袋詰めするその手際よさ君と僕の距離もそのくらい簡単なら #短歌




★




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年09月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

最近の日記

もっと見る