大幅な入れ替えがあるわけでもないが、展示のうち25組ほどの仏像が各地から集結、うち約9組はほとんどご開帳されない秘仏とのことで、会期中もう一度見たいと出掛けた。
前回は開幕間もない7月22日、今回は8月19日、やはり終盤戦に入り、混んでいた。外で30分待ち?
第1章から第3章までは入れ替えのある作品だけを見る。混んでいるので、作品リストにつけた印を頼りに「次、14番!」と夫に声かけをして鑑賞。仏像オンパレードの第4章は最初からじっくり。
こういう鑑賞方法をしたので時短できると思ったが今回も3時間かかり、結局常設は通り抜けた「日本の近代」をみただけ。上野がもう少し近かったらゆっくりできるのだけれどね。
前期日記はこちら
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後期の一部をご紹介。
京都・醍醐寺《五大尊像》のうち
〈金剛夜叉明王〉
三面五眼六臂。上下重なる目がなんとも恐ろしい
〈軍荼利明王〉
八臂二足にそれぞれ蛇が巻き付く。よく見ると腹の帯も蛇だ。蛇だらけ
〈大威徳明王〉
六面六臂六足で水牛に乗る
恐ろしい姿をした者は強い。強い者は、頼りになる。迷いがあった時、人は何かに頼りたい、それこそが、強い者、結果、恐ろしい姿をした者なのだ。明王が恐ろしい形相なのは人の心理をうまくついているように思う。
京都・教王護国寺《二間観音》
通期展示。
小さくて精緻でものすごく美しいお像。Eテレ「日曜美術館」で、聖観音菩薩の宝冠の奥に極小の仏像が載っているのを宝冠の隙間から単眼鏡で見ていた。前回気づかなかったので確認しようと思った。人だかりは凄かったが、順番を待って最前列に行き、単眼鏡で探したが、とうとう分からなかった。もっと倍率の高いレンズでないとダメ。その小ささに驚いただけでも2度見る価値はあったか。何よりも美しくてうっとり。
兵庫・清荒神清澄寺 良全筆《千手観音像》前期展示
良全は、鎌倉末期から南北朝にかけて東福寺を中心に活躍した画僧とのこと。美しい絵だ
兵庫・清荒神清澄寺 良全筆《釈迦三尊像》後期展示
そして、こちらもまた良い。文珠、普賢が載っている獅子や象は愛嬌があって可愛いらしい。
兵庫・須磨寺《普賢十羅刹女像》
六牙の白象に乗った普賢菩薩を中心に、多聞天・持国天、薬王・勇施両菩薩、そして十二単姿などの十羅刹女(じゅうらせつにょ)が紫雲に乗って飛来する姿が描かれる。象の左前足横に乳児を抱いているのは鬼子母神。十羅刹女像は初見ではないが、これはとても美しい。
兵庫・中山寺《大日如来坐像》通期展示
シンプルイズベスト、優美で気品がある
京都・大報恩寺《地蔵菩薩立像》前期展示
国宝。肥後定慶作。左足指をわずかにあげるのは、仏が現世に現れた証拠だという。
神奈川・覚園寺《地蔵菩薩立像》後期展示
鎌倉覚園寺には何度か行ったことがある。地獄で苦しむ罪人を見かねて、獄卒に代わって自ら火を焚き、苦しみを和らげようとしたという伝承から「火焚地蔵」「黒地蔵」とよばれ、霊験譚も多いという。
奈良・寶山寺 湛海作《厨子入五大明王像》通期展示
秘仏。小さけれど迫力、生駒聖天さんらしい華やかさ。
京都・泉涌寺《釈迦如来坐像(三平瑞像)》通期展示
秘仏。中国・福建省の三平寺にある霊木から彫り出されたと伝えられる。目元が個性的。
9月6日まで
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