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2026年07月30日07:27

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短歌

自販機の青に染まりつつ歩けば言えないことも影になりました #短歌



越えなくていいものもある 夕焼けがみんなの背中を同じに染める #短歌



世界とは届かぬ場所を指さしてやさしく説明されるものかも #短歌



反射率だけ更新されてゆく 夜のスプーンにログインできない明日 #短歌



何も救わぬままで終わるならその夕陽が僕らを焼き尽くして #短歌



窓辺からこぼれた光が胸を打ち スプーンは黙り続けていた #短歌



まともなふりをするのにもう疲れたから僕の形を忘れてほしい #短歌



乾かない床をみているそのことと自分を責めることは別なのに #短歌



「身代金いくらにする?」と問いかける僕らの世代の安い誘拐 #短歌



口座の数字が減るたびに僕は少しずつ消えてゆく #短歌



床が濡れ続けるように繰り返し同じことだけ考えている #短歌



コンビニの白い蛍光灯の下 雨と感情だけが閉店しない #短歌


足跡がゆっくり消えてゆく床にやさしい失敗だけ残される #短歌



重さとは落ちるためではなくたぶんそこに在ることの証明である #短歌



てのひらに乗せてみたくて夕焼けを見ている鳥の影が横切る #短歌



好きという気持ちがもしも軽量を許されるなら世界は変わる #短歌



塗り重ねるたび曖昧になるものとようやく見えるようになるもの #短歌



核心はずっと机の真ん中に置かれたままで誰も取らない #短歌



魚でも星座でもある君なのに会えば普通に天気を話す #短歌、


そのさくらんぼだけは残しておこうか 明日なんて誰にも来ないんだから #短歌




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