つづきから歩き出すための合図みたい「まあいっか」がまだ胸にある #短歌
ファミレスのドリンクバーのメロンソーダ混じりあわない色のまま、朝 #短歌
風のつづきってほんとにあるのかな 走ったあとで急に疑う#短歌
きみのこと宇宙のゴミにしちゃうくらいぎゅっとしててもいいですか #短歌
まだこないという沈黙の明るさをノートの中に保存している #短歌
死へと進むという記述を採るならば花瓶の花も過程として咲く #短歌
やわらかな音だけ選び置くようにわたしの外に言葉を出した #短歌
こんなにも丁寧にしているのにどこかで恋が足りなくなってる #短歌
キスをしてあとで理由をさがしてる いきさきなんてあとからでいい #短歌
触れないままのぬくもりをなぞる指 わたしは水に似てしまってる #短歌
ぬるい感触 僕の体重がいま見知らぬ命の形を変えた #短歌
愛されてたなんて過去形で笑うなよ 始発のバスごと崖から落ちればいいのに #短歌
三年も持ちそうにない石の上 未来のことは軽く言わない #短歌
白いシャツ 糊の匂いその内側で僕らはずっと震えてるのに #短歌
卵の殻バラバラ殺人事件のあとかたづけをひとりでしている #短歌
「以下同文」って((笑)じゃないよ 洗濯機がずっと回ってる #短歌
配信中のテンションで言う「死にたい」はピンク色のゼリーみたいだ #短歌
触れたあとわずかにずれる体温で夜の境目が定まりきらない #短歌
泣いたのは火が熱かったからではなく影がこんなに伸びたからだよ #短歌
砂浜に落ちていたのはビニールのひかりを通す青いサンダル #短歌
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