3月10日火曜日、15年前の明日が大震災の日か。
午前10時前、病院へ。先週木曜に血液検査を受け、その結果を基にした診察のため。
一喜一憂するのは野暮というものだが、中間・期末テストの答案を返される時に似ている。いい点数だといいな、である。
芳しくない数値だった。新たにもう一種類の薬を処方される。担当の女医は割と気まぐれな性格で、ちらっちらっと感情が出る。今日は厳しい教師じゃなくて患者思いの医師だった。
処方箋を持って薬局に行く。3カ月分の薬ゆえに量が多いため、より高額になるかと想ったがそうでもなかった。健康保険はありがたい。
(社会主義を忌み嫌う国民が多いけれど、保険や年金、あるいは生活保護などは、社会主義政策の最たるものだ。サヨクを否定するなら、保険制度などなくしてしまえ)
帰宅後、ゲラを広げる。が、まもなく昼食の時間。
午後イチ、またクルマで苗の買い付け。
帰宅後、ゲラをチェック。
ユニセフから封書が届く。ガザの子どもたちに支援を!
ガザ地区では6万5千人以上の子どもが死傷、5万8千人の子どもが親を失い、全人口の77パーセント・160万人が深刻な食料不安に直面し、10万千人の乳幼児が急性栄養不良に陥る。
という書き出しに続いて「ガザ人道支援募金」のお願いがあって、郵便振替用紙が同封されている。頭と左目を包帯に包まれた幼児の写真が載っているレポートをそのままゴミ箱に捨てる勇気などあろうはずもなく、明日、郵便局に行って千円ぽっちの「ガザ報告リポート代」を払ってこよう。
話が前後してしまうが、病院での待ち時間に安吾の傑作「桜の森の満開の下」を再々読した。何度読んでも笑える。色狂いがテーマなのか、桜に潜む魔性を安吾先生が嫌っているのか、残酷な創作落語をただただ語りたかっただけなのか、さっぱりつかめない。
高校の国語は文芸作品を排除したらしいが、こういう短篇小説こそ「人生に正解はない」ということを強く教えたいがために読ませるべきだ、と思う。出来のいい生徒ならば「人生は畢竟、悪ふざけである」というような答えを寄せるかもしれないな。
いや、私は間違ったことを綴ってる。
いまの世界は、悪意に満ちた悪ふざけがまかりとおっているのだから。
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