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2026年02月25日10:09

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2/14 うるわしき刷物ー縁をつむぐ浮世絵@千葉市美術館

「ロックフェラー・コレクション 花鳥版画展」↓に続いて、コレクションの特集展示。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991681643&owner_id=2083345&from=list_diary_title
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千葉市美には浮世絵や新版画のコレクションが多いことは知っていたが、これほどの「摺物」があるとは驚きだった。

摺物とは「注文によって作られた非売品の版画」のこと。 趣味人たちが私的に楽しむために制作し、仲間内で配ったり交換したりしたもので、 浮世絵版画のような販売目的ではないので、最高級の和紙や絵具を使ったり、金銀摺、雲母摺や空摺を施すなど、贅を尽くした作品が特徴。
俳諧師や狂歌師らが新作の発句や狂歌に絵を添えて木版画にした「俳諧摺物」や「狂歌摺物」などがある。

金銀摺や雲母摺は、絵具に金銀や真鍮、雲母を細かく砕いたものを混ぜて膠液で溶いて使用する。少し角度を変えてみるだけでキラキラと光る。

空摺・きめだしはいわゆるエンボス加工で、雪や羽、着物の柄などの立体感や柔らかな白を表現するのに向いており、こちらもまた、少し角度を変えてみると、細やかな凹凸が浮かび上がり美しい。

写真撮影可。
キャプションには、画中の賛の翻刻あり。絵と狂歌を合わせてみると、ほほうと唸るものもあり面白い。これだけでも十二分にメインの企画展になる内容。

https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/26-1-17-3-1-2/
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摺物とは、贅を尽くした江戸時代の非売品の特注版画です。
RISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)には千葉市美術館所蔵の「摺物帖」と江戸時代には対であった摺物群が所蔵されており、当館と長年学術交流を続けてきた縁がありました。本展と同時期に千葉市美術館の「摺物帖」を貸出し、RISD Museum において、この縁に光をあてた展覧会 ”Deep Cuts: Stories from Two Surimono Albums” が開催される予定です。そこで、千葉市美術館においてもコレクションから摺物を多数展示、同時開催で関連特集を構成いたします。
彫りや摺りの技巧の高さに注目しながら、摺物に込められた当時の人々の美意識やこだわりをご紹介します。


第1章 干支でことほぐ


葛飾北斎《馬尽 初午詣》
王子稲荷神社参道で、初午の時土産物として売られる狐の紙人形。狐は手に春駒という玩具を手にしている。
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狂歌のひとつ「家づとに かざしてもどる 王子道 ゆききの袖も にほふ梅が枝」

葛飾北斎《馬尽 将棋駒》
将棋盤の側面は「正面摺」で模様が浮き出て、福寿草の鉢には空摺と銀絵具が使われている
狂歌のひとつ「勝将棋 手には金銀 白かねの 梅に黄金の 福寿草かな」

渓斎英泉《丑年の縁起物》
盆石の富士山、撫牛の台に表された鷹の羽、手前に置かれた茄子の初夢漬で縁起物「一富士二鷹三茄子」
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第2章 古典とかさねる

魚屋北渓《金太郎と猪》
魚屋北渓(ととやほっけい)は北斎門下の絵師で狂歌摺物を多く手がけた
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その下絵。北渓の筆遣いを感じられる。
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この下絵を含む摺物下絵と校合摺(墨線のみを摺ったもの)を収めた貼込帖は現在RISD美術館へ貸出中。だから「縁をつむぐ浮世絵」という副題がついているのね。

歌川国貞(初代)《近江のお兼》
遊女のお兼は大力で「古今著聞集」に伝えられ、文化10年には歌舞伎にも取り上げられた
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窪俊満《浅草側つれづれ艸 六十八段》
「徒然草 六十八段」にある、筑紫の武士が万病に効く信じて食べ続けた大根が、敵襲の際に武者となって主を守ったという話。
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大根と芹は輪郭線無しの空摺
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葛飾北斎《元禄歌仙貝合 かたつかい》
片貝とは、二枚貝の片方の貝殻のこと。「枕草子」に、山鳥は友がいない時鏡に映る自分の姿を共と見誤って慰められるほか、雌雄が谷を隔てて眠るとあり、この話を「対のうちの片側」という片貝に重ねた絵。知らないと意味がわからないよね。
狂歌の一つ「影にほふ 月の鏡や 山鳥の おろもおぼろに 霞む春の夜」

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葛飾北斎《元禄歌仙貝合 きぬた貝》
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着物の緑色には非常に高価な顔料の緑青が使われている。波の煌めきの表現も素晴らしい
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魚屋北渓《長生殿》
白居易「長恨歌」より、死後に仙人となった楊貴妃と玄宗の使いの道士が邂逅する場面。楊貴妃の宮殿は月にあり、側使が兎を抱いていることから卯年にちなんで刊行されたのではないか、と。
狂歌のひとつ「夫婦中 むつまし月の はつ夢に みるもめでたき 宮殿楼閣」
仲睦まじいと1月の異称「睦月」をかけている
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岳亭春信《水滸伝五虎将軍》
宿屋飯盛(べらぼう蔦重の墓碑を書いた人)が率いる狂歌グループ「五側」の摺物。グループ名にちなんで「水滸伝」の五虎将軍を描いている
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精緻な文様にうっとり
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第3章 生活をつむぐ、思いをむすぶ

魚屋北渓《和布刈(めかり)の神事》
和布刈神社あるいは住吉神社の神事
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水飛沫に白雲母の銀色を用い、波の輪郭に空摺を施す。きらきらと神々しい
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抱亭五清《東都名物合 隅田川》
宿屋飯盛の狂歌グループ「五側」の摺物。春の美しさが白魚と桜花に
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渓斎英泉《正月の床の間に狆》
「福」の字の飾り、鹿の角の刀掛けで「鹿(禄)」、福寿草の「寿」を合わせて「福禄寿」、和館折衷の正月飾り。獅子の置物と鞠遊びの狆が呼応している?
狂歌のひとつ「うぐひすの こちこと風の ふく禄寿 南の星と にほふ梅が香」

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コレクション展は「椿貞雄」と「ドラッカーコレクションと水彩画」「中川一政と須田剋太」

アルバムあります
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121413066&owner_id=2083345

3月1日まで


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