中国、持て余す大地
中国のイメージは、大地ではないだろうか。広大な土地、一見豊かそうに思えるが、実際、肥沃な土地は少なく、あまり農業には向かないと言われている。部分的に肥沃な土地はあるのだが、そこで作られる農作物には、いろんな問題が絡んでくる。不思議に思わないだろうか、中国って、農業大国じゃないの? どうして工業化を進めるの? 共産主義国家となり、近代化を進める中で、中国は、世界の工場を目指した。改革開放路線もあって、一時的には成功した。経済発展を遂げたのだ。だが、その時に、多くの犠牲も払っていた。今は、あまり言われないが、工場排水による土壌の汚染だ。これは、かつて日本の高度経済成長時にも、起こっている。公害だ。中国の大地は、公害で広く汚染された。これは、今でも続いている。また、農薬の使い過ぎによる汚染も深刻になった時期があった。農薬、そして、化学肥料の大量使用によって、農地が大きなダメージをおった。もともと、中国の土地は、農業に向いていなかったのだ。意外に思うだろうが、歴史の古い土地の宿命のようなものだ。ある意味、アフリカの農地問題と被る部分があるのではないだろうか。そう、中国には、山が少ないのだ。農業に向く土地は、山があって、川があって、山の栄養満点の土が雨で流され、山の麓で堆積する。この土地が、農業に向く。だが、山の無い、平原が広がる土地は、古くから開発が進み。栄養が補給されず、痩せていく。東南アジアや、日本を見れば明らかだが、大量の森林が存在し、栄養豊かな土が、生産され続けている。農業の基本は森林なのだ。これは、海産物も同じで、山が無いと海の魚も育たない。山から流れてきた栄養豊富な水が、海に注がれ、そこで、植物プランクトンが発生する。それを、動物プランクトンが食べて、それが小魚の餌になり、小魚は、より大きな魚の餌になる。こうやって魚が増えていく。その元になるのが、栄養豊富な海にそそぐ水なのだ。そして、栄養豊富な水を作るのが森林だ。だから、漁業関係者は、山を大切にする。山のない土地は、痩せていく。結果、農業には不向きな広大な平地が出来上がる。そこで、大量の化学肥料を投入し、大量の農薬を噴霧して、収穫を増やそうとした。結果、土地は、農薬まみれになってしまったのだ。工業化による重金属汚染、そして、農薬汚染。土地は、大きなダメージを負ってしまった。中国は、工業化を進めるしかなかった、ということだろう。それも、1人の指導者によって大きく歪められてしまう。愚かな指導者をトップにすれが、その国は衰退する。これは、共産主義国家だけではなく、日本でも同じ。誰をトップに据えるかは、本当に重要だ。理念が富を生まないのは、農業を見てもお分かりだろう。産業が育つには、大事なポイントが存在する、ということ。
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