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2025年12月14日19:51

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小躍りしたいほどの有頂天から奈落の底へ

 12月14日日曜日。朝は氷雨に近いような雨が降っていた。
 昨夜、試しに全国の古本屋が集結している「日本の古本屋」で詩人の名前を打ち込んだら、かつて探していた雑誌が見つかった。詩人がそこに寄稿して「初めて4円の原稿料をもらった」などと喜んだ随筆だ。もちろん詩人全集に収載する。
 ちなみに、「日本の古本屋」は2011年来、毎週のように検索し、5年が過ぎた頃、詩人の自費出版詩集を見つけ、購入した(詩人のご長男に贈呈)。
 ともかくすぐに銀行振込をしたので、月曜朝に福井の古本屋さんはそれを確認して送ってくれるだろう。
 で、今日の魔の日曜日。
 ある論文を読んでいると、詩人はもう一冊、詩集を出していた、という記述があった。もしそれが事実なら、たいへんなことになる。そんな隠された事実はこれまでいっさい明らかになっていない。
 しかし私は迂闊だった。論文の註釈にそのことが記されていた。註釈まで読んでいなかった私のミスだ。
 もしその詩集が存在するのなら、なんとしてでも全集に収めなければいけない。ある意味、これまでの作業はいったん中止して、ゼロからやり直さなければいけないだろう。
 もっと早くにこの情報の真偽を調査しておくべきだった。
 来年4月刊行の予定はたぶん崩れることだろう。
 虚脱して1時間ほど、椅子にぼんやり座ったまま、何も手がつかなかった。
 午後4時、とにかく歩こう、と思って、家を出た。
 家から300メートルのところに住む、いつも笑っているような知人の顔でも見て、癒されたい。
 訪ねると、さっき犬の散歩で行っちゃいました、と奥様。
 その散歩コースを聞いて、後を追っかけたらいました1
 具体的な話はしなかったけど、「ミスして落ち込んでる。毎日がミスだよ〜」と言ったら、ぼくはもはやミスしない。この歳(77歳)になると、ミスをするという行為をしなくなるんだよ〜、と。なあるほど。
 が、帰宅して冷静に考えると、取り返しのつかないミスを犯したことに落ち込み、とにかく善処するしかない、という悲壮な気分になるのだった。
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