初心者のための油彩画入門 下絵を描くことの意味
グリザイユや、カマイユで、下絵を描くというのも、油彩画の大きな特徴の1つだろう。具象絵画の描き方としては、いろいろあるのだが、やはり、下絵をまず描くという方法をお勧めしたい。下絵なので、その上から色を乗せていくため、下絵は消えていく。だが、これが、油彩画では、大きな意味がある。油彩画は、絵の具を積層させる。何でもそうだが、積み重ねるものは、基礎がしっかりしていないと、高くできない。アラプリマでもそうで、最初から、アラプリマで、色を使って描いていくのは、非常に高度な技術が必要になり、誰でもできるようなものではない。ものには、順番があるのだ。無彩色で下絵を描いてから、色でアラプリマを描いていけばよい。下絵があるので、それをガイドとして使っていく。色乗せに失敗したら、拭き取って、また描き直せば良い。その時に、下絵が残っていれば、何度でもやり直せる。下絵があるのと無いのとでは、色乗せの難易度が桁違いに違ってくるのだ。ルーベンスは、下絵は自分で描いていたが、色乗せは、弟子にやらせていた。これが、下絵を描く意味だ。下絵を弟子にやらせることは、決してしなかった。無彩色の下絵を、まず、描く。それをベースにして、大胆な筆使いで、色を乗せていく。失敗すれば、やり直す。こうやって、筆使い、筆致で、油彩画を仕上げていく術を習得する。最初から上手くは、いかないだろうが、何度でも挑戦すれば良い。タッチもそうだ。下絵の上からタッチを生かした描写をしていく。下絵は、絵の具で隠されるので、見えなくなる。無彩色で、下絵を描き、しっかり乾かした後に、ここもポイントなのだが、ペインティングオイルを薄く全体に塗る。こうすることで、筆の滑りが良くなり、アラプリマが描きやすくなる。
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