うすい骨ひかりの網にとらわれて駅前のまだ夢を飼ってる #短歌
丁寧に振られることが辛いです 名を呼ばれたら戻れなくなる #短歌
ひかりなく沈むスクリーン頬うった鼓動すべてが産声になる #短歌
1問も正解してない夜だけどページの端で灯るほこりよ #短歌
重ね撮りみたいな街であなたとは近すぎるのに遠いつま先 #短歌
いつもうどんよりかかるよう呼ぶ声をすこし薄めて午後はやさしい #短歌
泣かないでと言えたはずの距離だった写真のあなたは少し笑ってた #短歌
これはダメでしょの声にも揺れもせずはんぶんこする焦げたオムレツ #短歌
カレー前わたしの言葉揺れやすい湯気をまとってまた辛くなる #短歌
水着熱波ひかりを弾く午後三時きみの影まで揺れてたままで #短歌
窓越しにほどけた形が揺れていて名前のない花追いかけている #短歌
セルフでのケアは限界知っている指先ひとつ借りりゃ済むのに #短歌
海ならば地図のはしっこ指で追い君への手紙 波音まじり #短歌
眠るまで掌ひらいて置いておく燃えるバスにも行き先がある #短歌
借りてきた猫よりあなた猫らしく影をひらいてひとり歩けば #短歌
呼び方で少し遠くへ行くみたい ペガサスミシンまだ触れられず #短歌
落ち着ける気がしないのでけど今はかばんの底に口笛しまう #短歌
セクハラではないからとまた軽く触れわたしの境界曖昧にすな #短歌
作業帽互いのきしむ影まで寄り添って数字見えなくて笑ってしまうよ #短歌
悲しみがすべって落ちて床光る 拾うひまなくもう朝がくる #短歌
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