浴槽のふちに沈んで思い出す搭乗口までの私の歩幅 #短歌
天に召されそうカーテン越しの光から生きてる方をそっと選ぶよ #短歌
出来過ぎのゴールのあとに笑う顔 ぜんぶ知ってる夢の中みたい #短歌
怒ってるわけではないが暖房の数字がひとつ光を増やす #短歌
熱波師の友情という見える風 わたしの肌もゆれていたのだ #短歌
準備運動大事と知って腕まわすまだ始まらぬ今日をまわして #短歌
勢いのあとをなでつつ布のうえギターの角に触れてしまった #短歌
いつの間に着替えていたね窓の外 雨は小さくかたちを変える #短歌
ログインの失敗ひとつ重なってこの世の外の父を思えり #短歌
欲張りのセットを選ぶ昼下がり足りないものをまだ探してる #短歌
ずんだにもあんこにもあるやさしさを誰にわけよう夜の喫茶で #短歌
2個目だと言い訳しつつもゆるくなる夜のひかりに苺の赤さ #短歌
やっと寝てくれましたよと灯り消す 湯気まだ残る夜の余白に #短歌
揉め事もありましたけど帰り道 缶の音だけやけに澄んでた #短歌
普段よりすこしずれてく道えらびスニーカーだけがやけに軽いな #短歌
ペラいタオル胸にのせればおもみなくなくした事を思い出しそう #短歌
フリーメーソンやめてと言えば笑いだす夜のカレーの湯気だけまじめ #短歌
団地とは人骨のいろまといゆくそのやさしさを今日も見ている #短歌
意外だな素直なところ見せられて冷めた紅茶に湯気がもどったり #短歌
記帳へと並ぶ影らはどのひとも子どもを残しすこし揺れいて #短歌
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