mixiユーザー(id:8077411)

2025年09月23日20:34

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短歌

会話とは眠りの深さ測るもの 蓄音機なる骨格に似て #短歌



ショーウインドウ映る自分を売りながら観せてあげるを職と名づける #短歌




御殿場の道のひかりに浮びあがる真水の海と閉じたコンビニ #短歌



止まるまで弾んで消える音ひとつ嵐の午後の空気にまぎれ #短歌




制服で手を振るきみを見ていたら空の青さが増してゆく午後 #短歌



フィルムにはまだ残される夏の午後 君の沈黙 未来のようで #短歌



夏の午後いつかは眠る巨き木の肩にしずかな鳥をあずける #短歌



君の手が菜花を包み直すとき新聞紙には雨のにおいす #短歌




牧場には風の白さと影ひとつ静かに積もる誰の不在も #短歌



湿る夜が缶の底から広がって砂利の間まで延びる静けさ #短歌



自分しか聞いていないと思う夜 足音だけの国道沿いで #短歌



クッキー焼く たまの時間をつなぎめに犬のしっぽが部屋を歩いて #短歌



鎖骨からひやりと伝う風の筋 秋の街には灯の粒ひとつ #短歌



馴れ初めを話すときにも切り花は影を落として水を濁せり #短歌



何色もまだ知らされぬ余白には冷たい指が影を落とせり #短歌



夜店から帰る途中の電灯に君の影だけ夏をのこして #短歌



霜柱 秋ごと踏んで崩れゆく 足裏にまで響く足音 #短歌



終わらない祈りが胸にあるようにくちなし咲いて坂はつづけり #短歌



蛹とけ雨のしずくの中にいて手をすりぬけるひかりのにおい #短歌



しゃりしゃりと音を重ねて山となる 削りし氷 日の匂いまで #短歌




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