mixiユーザー(id:8077411)

2025年09月11日03:09

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短歌

断るの慣れたしぐさをくり返し指先ひとつ曇りを払う #短歌



避けたものかえって足をすくわれて笑う声だけ風に溶けてく #短歌


通であるふりして歩く靴音にわずかに濁る夜の歩道世 #短歌



鉄棒が昨日よりまた細くなる握る手のひらかすかに震え #短歌



方舟の窓はとざされ見えぬ空 行くあてもなく時は流れる #短歌



おもてです言われたほうに従えば裏は静かにかすれを隠す #短歌



優遇の言葉は遠く響くだけ冷遇の椅子足りなくて並ぶ #短歌




思いやりぞーんと書いてやわらかに誰かの孤独包むようにも #短歌



待ち人は影だけ残し現れずじゃない方だけ鳴らす靴音 #短歌



塗りすぎを笑う声さえ染まりゆく容赦のなさを包むテーブル #短歌



拾うたび手のぬくもりに息をして名もなきものを抱えて帰る #短歌



腕を抜け風のなかへと出ていれば名もない鳥の影になるだろう #短歌



窓越しにこぼれるリズム誰のもの 通りの影も少し揺れおり #短歌



瞳にはたしかな銀河ひそみいて夜を見上げる理由となれり #短歌


まなざしは優しさよりも深くいてとどかぬ場所をそっと撫でゆく #短歌



夕映えの幅を少し奪いしは訪問うたびに灯る同じ階の灯 #短歌



わからないことばの底に触れぬまま慈善という手そっと置きたり #短歌



脱出のあとにひろがる夕ぐれに少し笑って結ぶ靴紐 #短歌



生卵をかけたらきっとおいしいな 朝まで話す食べものの顔 #短歌



鉄の味 風のざわめきまぎれ込み流れていない記憶の血潮 #短歌




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