洗濯機静かになって葡萄食う 皿に残れる水玉ひとつ #短歌
終電まで語り合うため水を買う コンビニの灯に背を押されつつ #短歌
出しゃばりを見ているあいだに煮えすぎて里芋だけがほろりとろける #短歌
席を替えそこに残った気配さえただの空気と呼ぶしかなくて #短歌
見舞い先言葉少なくてふくらんだマスカットだけ光集める #短歌
アルデンテまだかたいまま転がしてわたしの人生皿から逃げない #短歌
洋モクの煙をほどく夜深し 人絶えしのち蝉だけが落つ #短歌
一心にモラトリアムをやり抜いて余った時間をコンビニで使う #短歌
特別な月はじまりの風を食べレシートの裏に未来をためる #短歌
嘘じゃないけどホントでもないことをレシートくしゃりポケットに入れる #短歌
あなたわたし果物撫でるみたいだね 冷蔵庫には眠ってる桃 #短歌
夜の隙間落ちて確かめ何もない コンビニ袋床に転がる #短歌
キャラメルの熱さがまたも消えなくて自販機の灯 白くまぶしい #短歌
小吉が蛍に贈った花ひとつ知らない街でふいに咲いてる #短歌
きらめきがあわに宿ってとけてゆくのみこむまえに君を想った #短歌
始発には間に合わなかったその朝をうす桃色の靴下で行く #短歌
のりたまを買い忘れた日のかばんにはひとつだけあるやさしい飴玉 #短歌
ひかり浴び小鳥の声は私にも「ここにいるよ」と映すひとしずく #短歌
旅の空ふと現れた文字たちはキタキツネ牧場 心を撫でる #短歌
しゃむにって言葉に「遮二無二」という漢字が存在してる事に驚いたり等しました
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