ぐらりぐらりと揺れる怒りの輪郭がとなりの赤子とほぼ同じリズム #短歌
洗われるたびちょっと白くなる気がしパンダはたぶんうなずいている #短歌
白いところがメモ帳ならばこの血もだれかの言いかけたままの話 #短歌
ひとすじの水音として息づいてるわたしの奥のうつくしい場所 #短歌
「降ります」が灯る景色をすこしだけわたしの気配も通りすぎてく #短歌
ゆげの奥だれにもならずにすむようなチゲの赤さに身をまかせる #短歌
白米をひとくち運ぶそのたびにきのう争い遠くなる音 #短歌
くちびるが怒りのかたちになるたびに誰でもないことへ届いてしまう #短歌
白さにはいつも少しのとまどいが 冷めないうちに飲みほしてゆく #短歌
大食いしてる描写がエグい文章を読んだだけで少しおなかいっぱいになった
救われることに迷っているようなわたしがなかで手を引き合ってる #短歌
冷蔵庫の奥で眠っていた時間 それでも今日のごはんになるもの #短歌
わたしにはふれずにひらく花ひとつ 呪いの声をのみこむかたち #短歌
たしかにそこにあった白さを見てなんでもなさに指をのばせず #短歌
水のなかゆるがぬ影が立っていてそれでも今日を続けられたよ #短歌
コップには読んだぶんだけ影がさす ゆっくりと今日に沈んでいった #短歌
さわらないようにさわる午後でした 養生中の札がよく似合う #短歌
まちがいにしては甘さがきちんとていねいでだれにも言えない午後になる #短歌
返信はこなかったけど氷のうえ立ってるかたちを思い浮かべた #短歌
風でもないのにばらばらめくれててわたしはまだその途中です #短歌
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