課金なし君なしラブなしの夜更けにひとりきりでつくるうた(わら) #短歌
君が消えたのは放送事故ですって言っても信じてもらえない夢 #短歌
フランシーヌのゐないパリって知ってた?ぼくの部屋にも君がいないの #短歌
「疲労回復・神経痛冷え性に効く」って読んでたのぼせたのは君のせい #短歌
「お客さん」ってきみに言われる未来ごとポストの中で折れてるチラシ #短歌
脱衣所でそっと服脱ぐぼくの背に「正解はCMのあと!」が響く #短歌
「乙女心」って名札の横で光ってる君に見せたい必死のかたち #短歌
残りページの薄さに焦ってるのに終わらせ方ばっか検索してる #短歌
「好きだった」って明日言ってみるつもり その嘘にだけ綻びがある #短歌
怒られてみたかっただけなんだきみに 7月のせいにしてごめん #短歌
きれいなまま急がなきゃって思ってた 日傘だけうまく差せている午後 #短歌
まぶたの重さがまだ残っている階段 だれかの背中がうすくゆれてる #短歌
どよめきのように名前を呼ばれても返事は雨にまぎれてしまう #短歌
「あちいな」って漏れる君のせい背中には世界でいちばんやさしい地図がある #短歌
図書館で待ち伏せしてたはずなのに本のほうから来たふりをする #短歌
きみをまた泣かせてしまう夏がきてセミの声だけすぐ近くなる #短歌
キャラメルの甘さに負けて黙り込む 空がまっ赤でなんかもういいや #短歌
流されてしまう言葉がほとんどでトイレットペーパーだけ泣いている #短歌
「る」からしか始まらない言葉とか誰にも言わないまま夜が来る #短歌
肩越しにきみの呼吸が合っていてうつつのままの夢と暮らしてる #短歌
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