mixiユーザー(id:8077411)

2025年06月22日21:10

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短歌

畦道にいちばん白いかたちだけ まちがえて降りた鳩がひとつぶ #短歌



カゴの中 あなたの生活まる見えでわたしの晩ごはんも決まってく #短歌



ピーピーと靴音だけがついてくる 透明なぼくのかくれんぼです #短歌



通知にはこない晴れ間のその下で干されたままのわたしの時間 #短歌



透明なあたしの成分0.2% ハイターのにおいでバレてしまった #短歌



みやげもの売り場で決めた運命が夜のお菓子と書いてあった #短歌



鍵ひとつ見つからなくて君の背が昨日よりまた言葉みたいだ #短歌



君の手が首にふれててたぶん今 ぼくたちは言葉じゃなくて動物 #短歌



君だけがきちんと来てて ふりかけをひと口分だけ置いて帰った #短歌



大人とはクリームと一緒にそっとセロファンまで飲み込む技術 #短歌



君のこと忘れたふり昼休み みそカツパンをたしかに選ぶ #短歌



わたしにも順番がきた 終バスの車窓に浮かぶ見たことのある日 #短歌



君のあと ほんのすこしだけあたたかいベンチの夢をつめたく座る #短歌



スクラッチ 夢の皮だけむけていく「はずれ」と書いた空のひとひら #短歌



何でもないと呼ばれているこの壁をきみは今日また越えずに眠る #短歌



机からこぼれたことば拾いながらぜんぶ並べてから泣く予定です #短歌



くもりゆくメガネの奥にひとりいる わたしを誰も見つけられない #短歌



ただひとり炒め菜っ葉のにおいしてこの手を嗅いで少し安心 #短歌



ねえ眠るだけの夜なのにこんなにも呼ばれている気がする 孤独に #短歌



洗いたてだったはずなのにね あの白がどこかで熱を抱いて溶けたか #短歌




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