関東大震災時の朝鮮人虐殺を主題としたアンソロジーの解説執筆が終わった。
土曜深夜に書き終わり、今日の午前9時半、版元の元シャチョーから直しの原稿が届き、それを再度私がリライト。これで完成原稿となり、お役御免となった。
唐突な注文を受けるところから始まり、推敲と資料収拾で一日。執筆は2日間で計9時間、7千字。このテーマは2016年からずっと追い続けていたこともあって、原稿書きは楽しかった。至福の時間だった。
学生時代、講義の出席日数が足らなくて何度かレポート書きをしたことを思い出す。テレビも電話もないアパート暮らしなので、書くことを強制されるのは逆にありがたかった。適度な緊張感と好奇心に滿ちたレポート書きはいい暇つぶしだ。今回も図書館で例えば大杉栄と伊藤野枝の本をメモりながら読んだり、大事な要点を7つ8つ書き出して並べてみたりしたのだが、これも学生時代のレポートや卒論と基本的には同じやり方だった。相違点はネットで調べることが出来ることだが、もしネットがなかったら更に図書館のお世話になればいいだけのことで、つまりはパソコンなどがなければないで済む。毎日のように生成AIの話題が新聞やネットニュースにあがっているけれど、非効率でいいのなら昔ながらのアナログで可能である。
昼食後、解放感からクルマに乗りたくなって、結局は市境のブックオフへ行くことにした。ここしかないのかよ。
大仏坂を過ぎるとゆるいカーブがある。アイルトン・セナになりきって首に横Gがかかったように全身を傾げた。馬鹿か。時速45キロでそんな姿勢になるわけないやろ。しかし、楽しい。
ブックオフで本を買い、近くのダイソーでトイレ掃除に使うサンポールみたいな洗剤を買って、カーステレオから流れるラップで身体を揺らせながら帰宅。
歴史問題や社会問題から思いっきり遠い本を読みたい。上質なラジオドラマを聴きたいな。
日が暮れる頃になると、毎日濡れタオルでラズリの全身を拭く。基本、クーラーをつけないので、少しでも気化熱でラズリが涼めますように、と。
ひっくり返してお腹を拭く。手を離すと、四肢をくねくね振って反動をつけて元に戻るのだが、その格好がカブトムシと同じなのだ。
カブトムシをひっくり返すと、6本の脚を宙で動かして身悶えする。小学生時代、夏はずっとカブトムシを飼っていて、飽きることなく生態を観察してた。可愛いんだよね。
夜も更けてベッドに入る前、ラズリの上に馬乗りになって全身で抑え込む。この遊戯がラズリはたいそう気に入っていて、私が部屋の天井照明を落とすと薄目を開けて私を見るのだ。
たまには薄っぺらいササミジャーキーを冷蔵庫から取って来て、ラズリにあげる。さもそれが当然のようにラズリは熱心に食べる。エアコンのない部屋なので犬にとってはしんどい環境だ。なんとかそれを補ってあげたい、と腐心している。
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