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2020年11月17日17:17

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洋館の解体現場を前に、立ち尽くす

 朝食後、原付でホームセンター「コーナン」に行く。購入したのはラズリ様のおやつ、ササミジャーキーとササミ巻ガムの2パッケージ。それぞれ1280円x2、カードで支払う。
 次に大船駅へ向かい、ドラッグストアへ。ビタミンのサプリ、鉄分のサプリ、ホッカイロ、歯磨きなどを買って2500円。ということは、ラズリのおやつのほうが高いということか。お犬様のご機嫌をとるのもたいへんだ。
 レジで、「ビニール袋をお持ちですか」「ご持参のバッグがあれば、こちらで詰めさせていただきますが」と問われたので、リュックから布製トートを出した。
 上手く商品を入れるものだ、といたく感心する。彼女は途中に一度、入れ替えをしたのだが、商品を大切に扱う姿勢を見ていると、仕事って尊いもんだと思った。編集バイトに会議資料のコピーを取ってもらうと、誰でも出来るような単純作業にもかかわらず、上手い下手が大きく分かれる。要は能力というより、臨む姿勢だと思う。
 原付はドラッグストアから徒歩7分のブックオフ駐輪場に駐めていた。2時間無料。なので、15分ほど店内で物色し、1冊、歴史系の分厚い本(『南京戦』松岡環編著)を買った。カバーに「元兵士102人の証言」とある。こんな本が出ていたのか。
 帰宅後、軽い昼食をとって、翻刻を始める。
 午後3時、ラズリの散歩。
「内藤医院」前を通りかかったら、屋敷の解体現場と化していた。先週、ここの前を通ったときはまだあったのにな。
 しばし、重機で解体されていく様子を見ていた。
 建物は和洋折衷、築100年前後。昭和30年代後半に内藤家はこの洋館に移り住み内科の診療所を開業、内藤洋子(女優)はこの家で育った。
 内藤さんのことを切り離しても、こういう古い建物が壊され、更地になり、そこにいかにも工場生産的な張りぼての家が新たに建てられることを想うと、寂しくなる。昭和30年代に生まれ育ったので、自分自身が老いぼれの役立たず、というような気にもなる。こういう情況は別に悪くないのだが、『方丈記』に通底しているような滅びの無常観をつい感じてしまう。
 昨夜、寝る前、YouTubeでサディスティックミカバンドの「黒船」、高中正義の「黒船」と同じ曲を続けて聴いた。音をミニコンポから出してそこそこの大音量だったので、今朝起きても旋律が頭の中に残響していた。
 この曲を聴くといつだって哀しくなる。
 だから、内藤医院の解体現場に遭遇して、なおさら感傷的になったのかもしれない。
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