日記というより、ただのメモ。
一昨日の26日、うちから数軒先にあるお宅のかたから庭になっている夏みかんをいただいた。あと1カ月くらい樹上で熟成したほうがいいのだけど、リス(タイワンリス)が片っ端から食べ散らかすので、手の届く夏みかんを取ったみた、と。
門の前でしばし立ち話をした際、昨日の朝日・夕刊に出ていたローマの廃墟に触れて古代ローマ遺跡が廃墟となった風景が美しい、と話題をふってみたところ、私の話に合点がいったらしく、大きくうなずいてこう言った。
「ピラネージの伝記、よかったら貸しましょうか?」
彼女は古代ギリシア研究の第一人者で、当然のことながら古代ローマにも通じている。私はジョバンニ・パッティスタ・ピラネージ(1720〜78)の名前というか存在を知ったのはこの記事で、ローマの建築家で版画家であるという以外になんの知識もなかった。
なので、ありがたくその本をお借りしたのだった。
今日の午前中、年賀状を書き終えた。郵便局へ投函後、帰宅してまずやったのは、借りた『ピラネージの黒い脳髄』を手に取ったことだ。ピラネージの生涯と功績を、彼の絵や版画を援用しながら描いた内容で、何十点もの図版が載っていた。
世の廃墟マニアとは違うけれど、昔から古びた建物、朽ちた建物が好きで、そのわけは簡単。歴史が構造物というカタチで見ることができるからだ。
10日くらい前だっけ。青山に児童相談所開設問題が起きたとき、「青山って同潤会アパートが印象的だった。苔が蔦か覚えてないけど、古びたアパートメントが緑に覆い尽くされてアートだったなぁ」などと過去の振り返った。取り壊されたのは平成だ。平成という時代は、今上天皇が一貫して平和と融和を説かれている一方、真逆の方向で歴史(的建造物)を破壊して、街を安っぽいデザインで再生する、ゆらぎの世になった。
同潤会アパートは表参道に面していたこともあって、もともとは居室だったのをギャラリーに改造したり、有名そうな業界人の事務所だったり、いまでいうところのセレクトショップがあったりで、異彩を放っていた。青山っぽさの象徴だったように思う。でも、金持ちから見ればただのボロアパートか、現代の廃墟に映ったとも思う。
江戸時代中期に、ピラネージのような建築家(版画家)がいたイタリアに驚嘆。
ネットにはピラネージの絵も同潤会アパートもいっぱいあがっているので、ここに2枚だけコピペしておく。
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