グランツーリスモSPORT (GTS) 初心者のためのダート走行 セッティング編
グランツーリスモには、昔からダートコースが用意されていて、ヘッド トゥ ヘッド というタイマン勝負ができるようになっている。今回のGTSは、AIが意外にしつこくて、抜いてからスピードを上げて必死に追ってくる。そのためミスをすると抜かれてしまう可能性もあるので、ミスは厳禁だ。ダートコースと言っても千変万化で、最初に走る路面は、カチコチに固まった土の路面の上に粉土や砂が浮いているコースだ。このカチコチの土の路面に粉土や砂が浮いているコースは、乾燥地帯に多い。土はコンクリートのように硬くなっており、その上に砂がばらまかれているような状態だ。砂のない部分は、割とグリップするが、砂が多い部分は良く滑る。同じコースでもグリップが変化する難易度の高い路面になっている。滑りやすい路面の基本的な攻略法は、スピードを出さないで走ることだが、これでは、面白くない。やはりある程度のスピードは出したいものだ。そこで、スピードを出すセクションと、慎重に走るセクションに分けていく。よくあるのがコーナリングで車が横滑りしてコースの柵に激突するミスだ。車が横に滑り出すのは、コーナーでアクセルを開け過ぎて、タイヤが空転しグリップを失ってしまっているためだ。アクセルを戻すと車はおとなしくなり、滑りも緩やかになる。コーナーにオーバースピードで突っ込んだり、コーナーでアクセルを開けすぎると横滑りが始まる。今回のGTSの基本的な挙動だ。サーキットでも同じで、とにかくコーナーにオーバースピードで入ると、ほぼほぼコースアウトになる。ダートコースの場合、ABSもあまり効かない。タイヤが空転しても滑るし、ロックしても滑る。パワーオフで横にしても滑る。極端に横のグリップが弱いための挙動で、この挙動に悩まされているプレイヤーは多いようだ。そのため、ダートでは、普通のドリフトでは、滑りすぎてスピンしてしまうので、ヨー(車が回転する力)を極力抑えた走りをしないといけないようだ。だからと言ってグリップで走るわけではない。GTSの場合、ダートコースでも、基本グリップで走ることを想定しているのではないかと思うが、あれだけ滑りやすい路面だと、逆にグリップでは遅くなってしまうのだ。滑りを利用した走りが必要になる。それが四輪ドリフトだ。コーナーのRに合わせて4輪とも滑らせながら車を曲げるというドラテク。フロントタイヤも滑らせるので、初心者だと、かなり厳しいかもしれない。直ドリもちょこちょこ出てくる。意図的にやっているというよりは、あまりに路面が滑りやすいので、直線を走っていても、ヨーが少しでも発生すると車が横を向いてしまうのだ。ダート走行では、ドリフトをすることになるのだが、グリップの良いサーキットや舗装路で行うドリフトとは質的に違う。車のセッティングを弱アンダーにセッティングしてのドリフトだ。極力滑り難くしていても、どうしても滑ってしまう、という感じ。この感じが、ダートでは速い。グリップで走れるところは、グリップで走り、ドリフトをした方が速いセクションではドリフトをする、といった走りになる。グリップを高めておいた方が直線ではスピードが出る。
GTSのダートコースでは、広いエスケープゾーンが用意されていて草地になっている。フィッシャーマンズ ランチのコースは、土だけで、柵で囲まれており、柵に当たると失速する。路面の性質は、最初は、同じだ。だが、雨が降ったり雪になったりするようだ。スノータイヤが用意されているので、雪のコースも何かをすれば登場する手はずになっているよう。とにかく、最初は、乾燥した土のダートだ。ダートコースで初心者を悩ませるのは、路面の滑りやすさと、もう1つ、クレストではないだろうか。路面の凸凹だ。大ジャンプがあるのは、最後のフィッシャーマンズ ランチだけだが、ジャンプは、さほど難しくはない。むしろクレストの方が、ミスしやすい。最初のコロラド スプリングスレイクだが、このコース、一見緩やかなコースが続き、道幅も広く、楽に攻略できそうに思うが、決して甘いコースではない。幾つかの罠が作られている。それが、クレスト直ぐの急なコーナーだ。クレストからの急コーナーは、事故多発地帯になる。この仕掛けは、初心者用ではない。コツは、コーナーにブレーキングを合わせるのではなく、クレストにブレーキングを合わせることだ。 クレストに入る前に、ブレーキングして車速を落としてしまう。
まずは、初心者のための基本的なダート走行をレクチャーしてみよう。
補助機能は、サーキット走行では、非常に有効だった。しかし、ダートでは、オートブレーキをOFFにする。これは、ダートでは、ブレーキングとステアリング操作がリンクしないと車が上手く曲がってくれず、オートブレーキで勝手にブレーキングされると車の挙動が乱れてしまうからだ。トラクションコントロールは、元から滑りやすいダートコースでは、ONでもOFFでも、さほどの効果は期待できない。トラクションコントロールを最強の5にすると車のスピードが抑えられるようになっている。ただ、経験上、OFFにするよりは、1ぐらいが速いようだ。1で良いのではないか、と思う。オートブレーキは、OFFにするので、ブレーキは、早めにしっかりと行う。ABSを普通にしておけば、フルブレーキングでもタイヤがロックすることはない。ABSをOFFにした場合、特殊なブレーキングが必要になる。人間ABSだ。ブレーキングして、タイヤがロック仕掛けたら緩め、またブレーキング、また緩めるを繰り返して減速させる。これを自分でやるわけだ。昔からラリーゲームをやっているプレイヤーは、無意識にできるのだが、ダート初心者には、きついかもしれない。そこで、ABSはONにしよう。
オートブレーキは、OFF
トラクションコントロールは、1
ABSは、普通
スタビリティマネージメント OFF
こんなところだろうか。ステアリング操作は、自分で行う。オートにはしないように。カウンター補助もOFFだ。カウンター補助をONにしておくと、予期しないところで勝手にステアリングを切られて、車の挙動が乱れる。スピンを抑えるスタビリティマネージメントだが、ダート走行では、主に4WDを使うので、スピンは、あまり気にする必要はない。カウンターに付いては、別に解説したい。
マシーンセッティング
ダートの場合、パワーはあった方が操作しやすい。600馬力でも、さほど苦にはならないので、目一杯パワーが出るように設定する。最初は300馬力ぐらいが適当か。今のWRカーは、300馬力ちょいぐらいに抑えられている。昔は、600馬力近いラリーカーもあったのだが、人身事故が起こって禁止になってしまった。ただ、600馬力のラリーカーは、ラリー本来のイメージに近い挙動になるので、比較的安全なラリークロスなどでは、600馬力ぐらいのモンスターラリーカーが使われている。GTSのダートコースも一種のサーキットと捉えれば、公道を走るラリーとは違って600馬力のラリーカーもOKということだろう。
ブレーキバランスだが、これは、路面の状況や狙いによって変わる。雪道などは、ブレーキバランスを後ろにした方が走りやすかったりするが、最初のカチコチの路面では、ブレーキバランスを前にした方が、減速しやすいようだ。スピンもあまり心配いらないよう。
ブレーキバランスを、-5にする。ブレーキバランスを前にするとブレーキの効きが良くなる。
車高は、思いっきり高くする。ジャンプがあるので、車高を低くすると底付きする。
バネ(固有振動数)は、柔らか目、数値を小さくする。特にフロントのバネは柔らか目にした方が良い。
アンチロールバーは、フロントは、1、リアも 1でOKだ。基本ダートではアンチロールバーはいらない。
バネを柔らかくするので、減衰比も低め、凸凹が酷い場合は、バネの伸び縮みを早くした方が安定して走れる。バネを固くしたり、伸び縮みを強くすると車がクレストで跳ねてしまう。
ネガティブキャンバーは、ある程度付けた方が、コーナーでフロントタイヤの食いつきが良くなる。
トー角は、フロントがアウトで、リアがインが基本。フロントをアウトにすると旋回性が増し、リアをインにすると直進安定性が増す。
ダウンフォースは、フロントを強めにした方が、旋回性は増す。小回りが効くようになる。リアをあまり強めるとアンダー傾向になる。リアのダウンフォースは、中間ぐらいに抑えた方が無難。
LSDのセッティング
LSD(リミテッドスリップデフ)は、オープンデフと違い、デフの効きを制限したデフだ。デフを強く締めるとアンダー傾向になり、オープンにするとオーバー傾向になる。4WDだからといってクイックリーにするため、デフをオープンデフ傾向にすると、非常に操作しにくい車になってしまう。特にリアデフは、ロックしても十分走れるので、リアデフは、強めに締める。すると加速が良くなって車がキビキビ動くようになる。フロントのイニシャルトルクは、やや弱めにして操作性を確保。20から30ぐらいで良いのではないだろうか。リアは、60でも大丈夫。加速時の効きを強めると加速が良くなるが、フロントは、加速時も、減速時も、やや弱めにして、アンダーを抑えるようにする。逆にリアは、強めに締めて加速を重視。
前後 駆動配分
10対90から50対50の間でセッティングできるが、リアの駆動を多くすればオーバー傾向に、フロントの駆動を多くするとアンダー傾向になる。最初は、50:50でいいのではないだろうか。もうすこしクイックリーにしたい、と思う場合は、リアの駆動配分を多めにする。ドリフトをしたい場合は、リアへの駆動配分を多めにした方が、ドリフトはしやすくなる。GTSでは、この駆動配分で、車をオーバー気味にしたりアンダー気味にしたりと味付けできるようになっているようだ。4WDのアンダーが酷い、と感じるプレイヤーは、駆動配分をリア側に多く割り振るとオーバー傾向の挙動になる。ただ、駆動をリアに割り振ると雪道では苦労することになる。
どの駆動配分にしても、操作はできるので、お好みだ。
トランスミッション
ギアレシオを決める。コースによって最高速が違うので、コースに合わせて最高速を設定。直線が長い場合は、最高速を高めにする。ギアによって、細かくギアレシオを設定できるが、これを下手にいじったら逆効果になる場合があるので、最初は、最高速を決めるだけで十分だと思う。最高速は、直線でのスピードを見て、それより少し高めに設定する。200キロ出るようなら、210キロに設定。少し余裕をもたせた方がエンジンの吹けは良い。細かなギア設定は、タイムを詰めていく段階で設定する。
セッティングは、こんなところだろうか。
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