mixiユーザー(id:6486105)

2015年11月05日20:49

257 view

「ワンダーキッチン」

 アンケート調査や統計など数字ではっきりと率が示される。が、どう読み解くかとなると十人十色になる。今朝、mixiニュースのトップに新規学卒者に於ける離職率が載っていた(http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&id=3697318&from=home&position=1)。数日前には新規就職者の離職率が大卒30パーセント、高卒40パーセントと報じられていて、「若者は我慢が足りない」というような印象論が語られていた。
 しかし、内実をざっと見てみると、ブラック企業に就いた者がさっさと辞めて転職する、というある意味好ましい若者像がある。

<事業所規模別に卒業後3年以内の離職率を見ると、大学・高校とも「5人未満」の離職率が最も多かった(大学59.6%、高校68.4%)。次いで「5〜29人 」「30〜99人」「100〜499人」「500〜999人」「1,000人以上」となっており、規模が大きいほど離職率が少なくなる傾向にある。>
<卒業後3年以内離職率のうち、離職率の高い業種を調べたところ、大学では「宿泊業・飲食サービス業」が53.2%(前年比0.9ポイント増)で最も多かった。次いで「生活関連サービス業・娯楽業」が48.2%(同0.4ポイント減)、「教育・学習支援業」が47.6%(同0.9ポイント減)、「サービス業(他に分類されないもの)」が39.1%(同0.9ポイント増)となっている。>

 まあぶっちゃけ言っちゃうと、ワタミとかすき家とかユニクロのようなブラック企業に入ってしまった若者が「俺の人生はこんなはずではなかった」と辞めるだけのことだ。昔に較べていまの労働は遙かにきつくなっていて、しかも低賃金だ。すでに非正規率が4割となり、生活保護水準以下の非正規雇用が増加し続けている。こんな労働環境を自ら立案してしかしながら合計特殊出生率を限りなく2に近づけるなどというスローガンを掲げる政府は、痛いとしか言い様がない。公務員をいったん全員馘首にして、時給1000円の非正規雇用にすれば、ここまで愚鈍な政策提言はしないだろうと思う。
 正午過ぎ、家を出て駅近くの古民家カフェ「ワンダーキッチン」に向かう。途中、島森書店に入った。入口近くに島森書店売れ行きランキングが手書きされていて、その10冊が並んでいた。2位に高橋源一郎の『ぼくらの民主主義なんだぜ』、8位に『民主主義ってなんだ?』があって、10位に百田某の『大放言』がランキングされていた。とりあえずご近所の源ちゃんの本が百田より上位でよかったよかった。私は大阪の恥部というべき百田と橋下が反吐が出るほど嫌いで、橋下が「歌舞伎や能を楽しめる人間は頭がおかしい」とつぶやいているというニュースを読んだときなど血が沸騰したのだった。
 で、午後1時前に「ワンダーキッチン」。先週ある小さな催しで知り合いになったイラスト「ライター」、写真家とライターのご夫妻と一緒にランチをすることになったのだった。私を含めた4人全員がゆるーい精神と生活で、どこでどう道を踏み外したのか、と世間から指弾されそうな面子である。生活の余裕もないのにどうしてこうもお気楽なのかと問い詰めたくなるような4人の共通の趣味が旅ゆえ、アジアや沖縄の話題で盛り上がる。政治的な話はいっさいなかったのだが、ガイドブックには絶対載っていない辺野古は全員が行っていた(笑)。
 出版状況がどんどんと厳しくなっている。いや、出版に限らず、音楽然り、ジャーナリズム然りで、まともにメシが食えないほどに衰退している。まあ江戸時代に戻っただけだと明るい総括をするか、臥薪嘗胆の気分となって成功する日を夢見るくらししかないだろう。いずれにしても道を踏み外したことは自己責任だろう。
 帰宅後、夫妻が共同で書いた『中南米スケッチ』をもらったので早速ページを開いてみた。「はじめに」を読んで笑えた。夫婦は会社勤めをしながら、休みを利用して海外旅行をしていた。が、いつか長期で旅がしたいね、という思いが募り「このまま普通に仕事を続けていて、本当にいいのだろうか」と疑問が湧く。で、それから1年、貯蓄に励んだ末に会社を同時に辞めて中南米へ旅立った。その旅の記録がこの本だ。人生はほぼ自業自得である。但し、原発とか戦争とか全体主義とかは違う。自己責任の範疇から大きく外れる唾棄すべきアイテムだろう。
3 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年11月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930