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2015年07月09日17:48

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いいんでしょうか

 クルマを直すか手放すか? 自分のなかで返事のリミットは今日の午前中までだろう、と考えて朝起きた。が、サラリーマン時代とは真逆に「いやなことは後回し」となった私は正午になってもだらだらと読書とネットに逃げ込んでいた。
 
 オリンピック招致委員会に提出した新国立競技場案の決定プロセスが知りたくなって、検索をしていたら、デザインコンクールの選考過程が詳細にまとめられた記事があった(日経アーキテクチュア→日経新聞に転載、http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1602H_W4A610C1000000/)。
 最終選考に残った4案のなかで選ばれたザハ案は、素人目にも圧倒的にモニュメント性が高い。当初の高さは75メートルだったのが委員会の修正意見を受けて規定の70メートルに変更したり、鉄道をまたぐ長いスロープをすぱっと止めてしまったりと、なんとなくインチキな文学賞の選考に近い直しもあった。1次審査でゲーノー人とか16歳の美人女子高生の作品があるとわかって敏腕編集者がリライトして最終審査に提出する、みたいな手心が加えられるというようなことはよくある話で、いまさら驚いたり怒ったりすべき不正でもない。
 安藤委員長は最初から3千億円規模ということを知っていて少しばかり批判的な意見を述べ、しかし斬新さに賛辞し、さらに「「最優秀案は相当な技術力が必要である。これが日本でできるとなれば、世界へのインパクトがある。材料、工法、構造技術、設備技術について、日本の優秀さを世界にアピールできて、世界中の人たちから注目を集めることができたら素晴らしい」などと安倍や森らの劣等政治家やネトウヨが聞いたら万歳\(~o~)/しそうなコメントを出している。さすが、一流の建築家は人間力が違う。
 ザハ案が決まった時点で、人間力の乏しい建築家が一斉に異を唱えている。また、その選考過程自体に疑問を持って取材に走り回った新聞記者も一部にいたようだ。
 そのなかで毎日新聞の記事を基に、また少し検索をかけてみた。
http://mainichi.jp/sports/news/20131120k0000m040113000c.html
 <新国立競技場:英の建築家2人 デザイン審査会議を欠席>(毎日新聞2013年11月20日)
 2020年東京五輪のメイン会場になる新国立競技場(東京都新宿区)のデザインに関し、昨年開かれた国際コンクールの審査員だった英国の著名建築家2人が2回あった審査会議をいずれも欠席していたことが関係者への取材でわかった。事業主体の独立行政法人・日本スポーツ振興センター(JSC)は「来日しなくても審査が成立するようにした。役割は果たしてもらった」と説明しているが「審査内容は非公開」として詳細を明らかにしておらず、十分な議論が行われたか疑問の声が上がっている。
 コンクールは昨年7〜11月に実施され、46作品の応募があった。同10月の1次審査で11作品に絞られ、2次審査(同11月)でイラク出身のザハ・ハディド氏が率いる英国の設計事務所の作品が最優秀賞に選ばれた。
 審査に当たったのは建築家の安藤忠雄氏を委員長とする有識者10人。うち2人に「グローバルな知見」を求めるとの理由で、英国のリチャード・ロジャース氏とノーマン・フォスター氏を入れた。ロジャース氏はパリのポンピドーセンター、フォスター氏は香港上海銀行などの建築で世界的に知られる。
 しかし19日時点のJSCの説明によると、両氏は1次、2次審査とも来日せず、都内で開かれた会議を欠席。2次審査の投票には国外から参加したというが、JSCはホームページで審査過程について「世界的建築家2人を審査員に加えた10人の審査員で投票を行い、その上位作品について、未来を示すデザイン性、技術的なチャレンジ、スポーツイベントの際の臨場感、施設建設の実現性等の観点から詳細にわたり議論」し、その結果として最優秀賞などを選んだ、とうたっていた。
 JSCの対応について、2次審査に残った作品の構造設計を担当した建築家の渡辺邦夫氏は「海外の巨匠2人の名が入っていたから、来日して現場の敷地や環境を見た上で、審査をしてくれると思って応募した。日本のメンバーだけなら出さなかった。根本的なルール無視で、結果は無効になるはずだ」と話している。【竹内良和】
 で、「結果は無効になるはずだ」とコメントした渡辺邦夫を調べてみたら、案の定母校の教授で、どうしてこんな「反日」的な意見を出してしまうんだろう、と嬉しくなる。辺野古の環境アセスで政府委託による海洋調査があって「珊瑚が一部傷ついている」と委員長が述べたときに、立場をわきまえないKYな学者がいるもんだと感心したら、やっぱ母校のセンセーで、しかもこの人、沖縄の2紙に「自分は基地建設反対とコメントしていない。調査結果を公表しただけだ。にもかかわらず埋め立て反対、などと意見を捏造された」とのちに怒り心頭になっているスクエアさがおかしかった。こんな態度は右から嫌われ、左からも嫌われる。テレビのコメンテーターになれないぞ。
 立地環境に溶けこんだデザインがいいか、目を瞠るようなデザインがいいか。趣味趣向で意見は二分される。後者は新興国にその傾向が強いし、競技場の主役は本来アスリートと観客であって競技場自体ではないことなどを考えると、日本が世界に示すべきは国力よりも、むしろ文化度や成熟度のほうではないか、と思う。奇抜な屋根を仰ぐ競技者がホントお気の毒だ。
 1時間くらい新国立競技場関連でネットサーフィンしてしまったのだが、考えてみたらこんなに愉しんだのは小保方晴子以来だ。私は人が悪いのと自分の直感を信じることから、競技場も小保方も最初から否定の目しかなかった。でも、本当はどうでもいいことで、どんなに奇抜(素敵)な競技場を造ろうとも、悪質な捏造をしようとも、自分との繋がりはほとんどない。心境だけは漱石の域に達した(笑)。

 夕方になって修理依頼の電話をかけた。
 断れないから、と冗談を言ったら、笑ってくれた。
 ちょっと卑怯なやり口で結論を下したように思ってる。

 繋がりは一見ないが、繋がっている問題もたまにある。岩手で自殺した少年だ。いろんなかたが取り上げているので持論の展開は控えたいが、現代社会の歪みを象徴していて、痛ましいし腹立たしくてしかたない。
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