根っから怠惰なせいか、好きなラーメンでさえ美味しい店を求めて新規開拓するようなことは滅多にないのだが、今日は朝から珍しく刺激を欲するようなところがあって、ネットでよさげなラーメン店を探してみた。鎌倉は既にゴールデンウィークによる観光客の増加が顕著で、今日明日くらいしかクルマで出られない。
藤沢の外れにある「ひの木」という店に惹かれた。魚介系のラーメン屋だそうで、食べログでは割と評判がよろしい。メニューで「辛味ラーメン」という唐辛子で真っ赤なスープのラーメンがあるらしい。東京に住んでいた頃、新宿・歌舞伎町にあった「日高」というラーメン屋によく通っていた。この店に激辛味噌ラーメンという絶品(当社調べ)があって、赤味噌ではないにもかかわらず唐辛子でお汁が真っかっかだった。連れの女にここの激辛味噌ラーメンを食べさせると、「私、なんだか体が熱くなってきちゃった」と言いそうな、そんなパワーのあるラーメンだった。
ともかく私もラーメンの力を借りて、体も心も熱くしたい。
地図をプリントアウトして、クルマで「ひの木」に向かう。
が、近くまで行っても、店の場所が全然わからない。偶然、クロネコヤマトの営業所があったので、店の場所を訊いてみたら、丁寧に答えてくれた。持つべきものは友だちとクロネコだ。
店はすっかり街に溶けこんでいるような風貌で、中に入ったら夫婦2人でやっているようなラーメン店。これはいい。味は現代、雰囲気は昭和というラーメン屋がよろし。
辛味ラーメンは普通、中辛、大辛、激辛と4種類ある。張り切って来たものの、へたれな私は万が一のことを考えて中辛を頼む。激辛を食べてお亡くなりになられたかたがこれまでに2名、胃痙攣を起こして救急車を呼んだ者が5名いるらしい。
ちなみに<激辛のスープを飲み干したお客様 現在までに17名>という文字が壁に貼られていた。使い込まれたカウンターからずいぶんと歴史のあるラーメン店なようで、それでたった17名しか完食者はいないのか、と驚く。
ラーメンを待っている間、壁をぼんやりと眺めていたら、「ひの木」の応援ソングがあって、sound cloudという音楽サイトに行くと無料で聞けると書いていた。応援ソングを作ってもらうほどの人気店なんだろうか? 否が応にも期待感は高まる。
3分くらいでラーメンが出て来た。
わぁっ、汁が真っ赤。ハバネロ味のヤンキーなスナックが昔、スーパーのレジ横に並んでいた時代があったが、それよりもホットな印象だ。
麺を食べる前に一口スープをすすってみた。
……見た目ほど辛くない。人は見た目が9割(@竹内一郎)といわれるが、辛味ラーメンはこの法則に当て嵌まらない。スープはかつおぶしのダシがしっかり利いていて、辛さがほどよく調和されている。食べ始めてものの30秒くらいで、癖になりそうな味だなぁ、と思ってしまう。そんなに綿の量が多くないので食べ終わってもまだ名残惜しいほどで、スープを7割方飲んだところで終了。
店の雰囲気がいい。切り盛りしている夫婦の人柄がよさそう。
ブックオフに寄って、帰宅。
すぐにsound cloudで「ひの木」の応援ソングを聴く。
https://soundcloud.com/jun-arita-1
とっても愛されてるラーメン屋なのね(笑)。
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