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2015年03月05日20:59

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空振りに終わった一日

 午前10時半、アマゾンから自転車のペダルが届いた。
 とっとと取り替えよう、と思い、置かせてもらっている駐輪場まで行き、重い自転車を担いで石段を上がる。いい運動だ。いまは美女をお姫様だっこするより自転車だ。
 ネットで調べていたのでやり方はわかっている。まずはいま付いているペダルを外す必要がある。15ミリのレンチでネジを緩めて……………………。
 全然緩まない。そもそも自転車専用工具じゃない薄っぺらなレンチなので、力がうまく伝わっていない。
 慌ててパソコンに向かい、「自転車+ペダル+交換+外れない」というような検索をかけて調べ、なかにモンキーレンチで外した例が多数載っていたので、当然、所有しているモンキーレンチで試みるも、びくともしない。テコの力を利用して、レンチの端っこを金槌で叩いても、まったくネジは緩まず。では体重を利用して足裏でレンチを蹴ったら自転車のフレームがいかれそうになったので、また中断。で、パソコンで情報を調べるも、最後の手段としては専用のレンチを買い求めるしかなさそうだった。
 2時間にわたっていろいろと試みたが、文字通り無駄足になった。
 意気消沈しつつ簡単なランチをとって、まだ諦めきれないので自転車のそばへ行き、力のかけ方を工夫したり、KURE5-56を吹きかけてネジを懐柔しようとしたり、大きく息を吸って一気に吐き出しながらレンチを押し下げてみたのだが、やはり専用レンチ(2500円くらい)を買うか、自転車屋に行って外してもらうかしか方法はなかった。
 新しいペダルを見ていたら今日付け替えたいと、未練たらたら。で、どうせ図書館へ本を返しに行くのであればこの自転車に乗って自転車屋ヤマガミへ立ち寄り、お金を出して外してもらおうと考えた。
 本3冊と今日届いたペダルをバッグに入れてまずヤマガミへ行くと、本日休業の札が出ていた。もう2軒自転車屋はあるのだが、1軒は高級サイクル専門店なのでこんな自転車を持ち込むことが憚られる。もう1軒は店の前を通ることがままあっても実際に営業しているのかどうかも知らない疎遠感があってパス。
 となると、明日ヤマガミに行って頼むか、専用レンチを買うかする他ない。
 人生、うまくいかないもんだなぁ。自分を象徴するような失態だ。非力なことを悟って今度は金で解決しようとしたらそれも出来ず、だ。
 図書館へ行く。
 読まなければいけない本を10冊くらい床に積んでいる状態なので、本を借りることは最初から断念。で、雑誌コーナーで「本の雑誌」を手に取ると、特集は「本を処分する100の方法!」だった。西牟田靖というノンフィクションライターの「床の抜けない自分だけの部屋」というエッセイが笑えて面白かった。本が増えたせいだけじゃないだろうが、あまりにぐちゃぐちゃで離婚され、たくさんの本を携えて漂流する彼の人生が面白い、というのが正確な感想か。ひとが転落していくプロセスというのはサクセスストーリーと較べると10倍面白いし、読む価値がある。80年くらいまでの本なんて自己啓発系やハウツー系は肩身の狭い扱いを受け続け、人生の蹉跌をさまざまに描くブンガクが本流だった。
 北上次郎がミニ特集「もしも小説大集合!」で「タイムトラベル小説ベスト10」を挙げていた。なかで私が毎週しぶしぶ見続けているTBSのドラマ「流星ワゴン」は第4位にランクインしていた。順当なところか、って原作も読んでないくせに。
「現代思想」は認知症の大特集を組んでいた。ちらっとページを開いたら、斜め読みでは意味が掴めない内容だったので、出直してじっくり読んでみよう。週刊朝日とAERAはどんどんとつまらなくなっていて、文化人とタレントの寄稿以外に読むべきページがない。これは朝日系に限らずどの週刊誌にも言えることで、読者の憎悪をかきたてることだけに重きを置いた特集がほとんどで、わずかに署名コラムだけがなんとか体裁を保っているというに過ぎない。
 さて、自転車ペダル、どうしようかね。
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