毎週土曜日は午後9時台に日記を綴り、ラズリのおしっこ散歩をとっとと済ませて10時前に紅茶を淹れ、BS日テレの「おぎやはぎの愛車遍歴」を見るというのが習慣になっている。毎回一人のゲストがこれまでの愛車歴を明かし、クルマを語るというよりこれまでの半生を振り返るというトーク番組だ。ゲストは車好きの著名人が選ばれるため、概ねサラリーマンでは買えないような高級車が出て来る。だからつまらないかと言うと、クルマの話題よりむしろ仕事や私生活の話が多いくらいなので、人間が好きな人ならクルマに乗らない人でも面白い(と思う)。私はこれまでずっとこの番組を見続けていて「このひと嫌い」という悪感情を抱いたことが一度もない。昨日はプロスキーヤーの皆川賢太郎だった。鼻持ちならないヤンキー時代、度重なる怪我と挫折を経て五輪4位入賞、上村愛子との出会いと結婚などを、その時々の愛車話を交えながら語る姿が微笑ましいほどに楽しそうで、現在アウディR8とアウディQ7の2台持ちというのも、あまりにそのプライスが眩し過ぎて、イイネ!と讃える気持ちだけ。ちなみに2500万円のスポーツカーを私がもらっても、手が震えて運転出来ないわ。
今日は朔日で毎月お寺の祭事がある日なのだが、今回は例祭に加えて昨年まで寺で修行していた若僧が「大荒行」を無事終えたことを祝う「成満奉告式(じょうまんほうこくしき)」を兼ねる。大荒行は11月1日から2月10日までの100日間、毎日7回の水行(午前3時、6時、正午、15時、18時、23時)の他は読経三昧、食事はおかゆを朝夕2回、睡眠時間は2時間、という修行で、命を極限的に繋ぎながら鍛錬する修行だ。
午後1時半、檀信徒が見守るなか、彼は水を被ってみせた。今日は多少気温が低かったが、この程度なら鍛え抜いた心身にあって寒さなどまったく物ともしないことだろう。(実は私も365日、毎朝風呂場で水行をしていたりする)
そのあと、通常通り住職以下壇信徒も含め「お勤め」をした。信徒ではないので、お経の深い意味はわからないが、言わんとする宇宙観は字面を追いながら詠んでいると、なんとなくわかった気になる。が、悲しいかな、お堂を出て10分も過ぎたら、すっかり忘れているというあんばいだ。こんなていたらくがかれこれ20年続いてきたわけで、これほど進歩の見られない人間も珍しいのではないか、と自負している。
帰宅後、昨日から読み始めた『ほんとうは怖い沖縄』の一節が気になって、便所の掃除をした。いま抱えている歯痛や不調は、だらしない生活態度をあらためると和らぐのではないか、みたいな気になって来た。
で、ひと息ついたところで、毎月1日、朝日に折り込まれている『鎌倉朝日』をぬくぬくとした部屋で読んでいたら、天声人語にあたる「プロムナード」で高倉健さんのことが書かれていた。
うちの裏山に大きな「やぐら」がある。山肌を横に掘った岩穴みたいな形状を鎌倉では「やぐら」と言うのだが、ラズリのお散歩道でもある「腹切りやぐら」(高時やぐらと地元では呼ぶ)に昭和51年、健さんが姿を見せた。健さんは北条高時一族が先祖であると確信して、機会があれば訪ねたらしい。
高時やぐらは沖縄の「御嶽(うたき)=祈りを捧げる聖域」のような雰囲気があって、そばを通るときに清々しい気持ちになるのだが、高倉健さんなら背筋がぴーんと伸びてこの聖地にお似合いだろうな、と想う。
今月号の「鎌倉朝日」にはもうひとつ切り抜きをしておきたい記事が一面にあった。
歴史的な図書館を取り壊すような街だから世界遺産になれなかった、ということがまだわからないのか。個人的には世界遺産反対派なので、壊すなら壊せよ、ISみたいに(苦笑)。
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