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2020年06月05日20:39

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愛知県刈谷市本刈谷貝塚8 実用と祭祀用

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縄文期の弓矢は弓や箆(の:矢のシャフト部)に直接、
弦や石鏃(せきぞく:やじり)を取り付けた原始的なものではなく、
すでに弦や鏃を弓と箆に取り付けるための、
ソケットの役割をするパーツが開発されていた(図版左)。
刈谷市郷土博物館には本刈谷貝塚(もとかりかかいづか)から出土した
弓のパーツが2種類、展示されていた。
それが根ばさみと弓はずだ(写真中)。
ともに鹿の角を加工して制作されたもので、
縄文時代晩期(約3,300〜2,800年前)のものだ。
根ばさみの方は石鏃の根本を差し込むための二股の部分が破損している。

弓はずは、もう1点装飾の凝ったものが展示されていた(写真右)。
これも鹿角を加工したもので、縄文時代晩期のもの。
形状自体が凝った形をしており装飾として切った溝に朱が入っている。

やはり、縄文時代晩期のもので、本刈谷貝塚出土の石剣が展示されていた。

フォト

刃の形状、重く、小さなものであることから、
実用的なものではなく、祭祀用具とみられている。
全体の表面は滑らかに仕上げられていたようだ。
柄頭(つかがしら)に×の溝が切られており、
柄と剣身の境目に溝が入っている。
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