「読者自選一首」

中核派前進社ビル屋上に変哲もなく蒲団干されき

「うた新聞」２０２０年１月号の「読者自選一首」の欄に上記の拙詠を載せていただいた。
この欄は新作ではなくても構わないらしいので、「短歌人」２０１８年１月号掲載７首のうちの５首目を再録した。
「短歌人」誌では、「東京都豊島区千早町」という詞書を付けたのだが、この詞書はなくてもよかったかも知れない。
初出は２０１７年１０月の朝日カルチャー横浜の小池光さんの時間で、その時は〈中核派前進社ビルその屋上に変哲もなき蒲団は干さる〉だった（＊）。小池さんから、過去のことなら過去形にした方がいい、「その」は要らないのではないかと言われて、それに沿って直したのだった。

（＊）https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1963127850&owner_id=20556102


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