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2015年03月21日15:40

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ありのままで 〜2〜 オーラ

1回の表、東海大菅生の勝俣投手は2つの四死球を出したあと2本の安打を打たれ、さらに押し出しの四球で2点を失った。

それでも、彼はベンチに戻ってきたとき少し笑顔を見せた。いやー、やられちゃったよ・・・・そんな感じだった。

1回裏の最初の打席、2ボールノーストライクから相手投手の球種を真っすぐと呼んでフルスイングした。空振りだった。力みのあるスイングにこの打席では内野フライに倒れた。

だが・・・・

東海大菅生のエースで3番の勝俣君はとても雰囲気のある選手だ。グラウンドの選手たちのなかでもひときわ別格感がある。

しかし、大阪桐蔭は勝俣君得意のスライダーをしっかり見極め威力のあるストレートを狙ってきた。勝俣投手を徹底的に研究してきたように見えた。甘い球は逃さない打撃に硬い守備と抜け目のない走塁など、決して個の力だけではない大阪桐蔭のチーム力が勝俣君に襲い掛かる。


4回1死1・2塁で勝俣君はマウンドを降りた。既に6点を失っていた。


その裏の先頭打者は勝俣君、鋭く振り切った打球は右中間にライナーで飛んだが、深く守っていた大阪桐蔭の藤井君に好捕された。第3打席は2死無走者で1・2塁間を破った。最後の第4打席は9回1死で回ってきた。外角低めのボールを綺麗にレフト前に運んだ。

大阪桐蔭の田中投手は4安打完封。昨夏の初戦で開星高校から初回に4点を失った悪夢は完全に払しょくされただろう。しかし、その4安打のうち2安打を浴びた勝俣君のことはこれからもきっと忘れないはずだ。


打たれても堂々としたオーラがある勝俣君。東海大菅生のチームとしての総合力強化に期待したい。特に継投した山口君、羽生君はともに相手に屈することなく立派な投球だったと思う。この場所で、この相手に投げた経験は夏への財産となるに違いない。



第87回選抜高校野球大会 第1日第2試合1回戦(於 阪神甲子園球場)
大阪桐蔭
203 120 000 = 8
000 000 000 = 0
東海大菅生

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