今日はジャクリーン・ビセットの日

　昨日は普段日記を書く夜の時間（17〜24時）、瀬戸内寂聴さんの小説と岩波新書の『在日朝鮮人〜歴史と現在』を交互に読んでいた。寂聴さんの長編は「ザ・小説」と言える安定感があって、巧みな人物造詣の描写に膝を叩きたくなった。
　途中、思い出したことがある。寂聴さんのお寺で書生のような仕事をしていた加藤博子さんはその後どうしているのだろう、と。加藤さんが『ヒロコ』というタイトルの小説を出されて半年が過ぎた頃に2回か3回、お会いした。デビュー作『ヒロコ』の内容はもう一欠片も覚えていない。うちの本棚に果たしてその本があるかどうか？　鮮烈な処女作というわけではなかったように思うが、当時20代後半か30歳くらいの女性が瀬戸内寂聴の寺で下働きをしながら文学の道を志した。やがて瀬戸内さんから離れ、いま30年が経った彼女の軌跡をただ知りたい、と思う私はおかしいのかな。自分の人生に引きつけて人を想う癖があるのは困りものだ。おまえと関係ないじゃないか、特段親しい関係でもなかったのだし。
　
　今日は朝から夏の空気、蟬の声が似合っていた。
　なんとなく気になっていたが見ないようにしていた庭の欅。枝が伸びてきて2階の部屋の窓硝子に先端が当たっているのだが、これをなんとかしなければと3カ月前から思っていた。で、翻刻の校正が飽きたところで、屋根に登って切ることに。
　で、屋根から落ちて骨折した、乃至は瀕死の重傷を負ったという事故でもあれば日記に記載すべきだろうが、こういうつまらない日常を綴って公開したって書く方も読む方も退屈なだけであろう。
　ついでに書くと、1年以上前から断捨離しなきゃと思っていた服の整理をした。明日は衣料系の資源ゴミの回収日ということもあって、もう着ないシャツやTシャツやタートルネックなどを袋３つ分、捨てることに。今夜遅く、ゴミ置き場に持って行こう。
　午後2時頃、マイミクさんのTwitterを読んでいると、今日がジャクリーン・ビセットの誕生日とのこと。21世紀以降、セクハラに抵触する可能性から「あなたの好きな女優（男優）は？」などという愚問を聞くことはほとんどなくなったが、私は問われたらジャクリーン・ビセットと答えることが多かった。一昨年、入院した際、病院に持ち込んだタブレット端末に「Jacqueline Bisset Tribute」動画をインストールしていて、手術が無事終わった日の夜、この動画を見たくらいだった。
　最初にジャクリーン・ビセットを観たのはいつだったのだろう？　洋画3本立ての名画座で「大空港」を観たんだっけ？　大学時代、テレビは持ってないし、映画誌を読んでもいないので、映画館であることだけは確かだ。
　マイミクさんに「Twitterを毎日見ていますが、今日ほど知ってよかったという情報はありません！」みたいなお莫迦メッセージをつい送ってしまったくらいに、舞い上がってしまった（笑）。Amazonでレンタルできる映画が数本あるようなので、一本、観よう。
　下戸なので銀座のクラブや高級スナックに行った経験はほぼほぼゼロだが、ジャクリーン・ビセットか井川遥がもしいるのなら通い詰めたいという気持ちになるだろうな。