mixiユーザー(id:712728)

2020年07月27日01:31

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去年マリエンバートで

宮殿を改装したホテルにて、一人の男が一人の女に、去年会いましたよね、一年後にここで再会しましょうと約束しましたよね、と迫るも、女はそんな記憶は無いと突っぱねるが段々とそうだったかも、という気になってくる。
不気味な雰囲気の中、時空間は歪み昼夜は軽々と逆転し、人々は静止しカメラは不穏に動く。
悪夢のような現実のような四次元のような世界。
この映画は何度か見ている。学生の頃は名画座でよくかかっていたものだ。
初めてこの映画の存在を知ったのは蛭子能収の漫画から。蛭子さんはこの映画をそのまんま漫画化して強烈な印象を与えてくれた。
久々に見ると、あ、成る程こんなストーリーなんだ、女の衣装に注目すると時制が少し分かるぞ、と思った。
分かろうとせずに目眩く夢幻ワールドを堪能すればいい、という気持ちで見れば気が楽になる。
庭園で佇む人の影が長く伸びているキリコのような画だが、よく見ると植木に影が無い。人の影は地面に描いてあるということか。アートだ。
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