銀河鉄道９９９

機械の身体を貰うために少年と謎の美女は銀河を横断する鉄道に乗って旅をする。
子供の頃から大好きな松本零士の漫画をテレビアニメ放映中に映画化した往年の大ヒット作。
当時は漫画原作もテレビアニメも続いている状態で銀河鉄道の終着点を見せて衝撃を受けた記憶があるが、そんな衝撃も薄れた現在に改めて見ると、やっぱりいいな。
この映画は２０年ぐらい前にも再見しているのだけど、何故かあまり覚えていなかった。
人が人を想う気持ち、限りある命を大切にする、というテーマは大人になっても響くものがある。こういうのは子供には確実に届いていたものだ。
情感たっぷりな別れのシーンの後にゴダイゴのテーマ曲のイントロが流れ出すと震えてしまう。その瞬間がこの映画の頂点だ。明るく楽しい曲だけど歌詞がストーリーをなぞっていて結構いいことを言っている。フェイドアウトして音が小さくなっていくのが、鉄道が段々遠くに行っていくような効果を出している。稀代の名曲だわ。