貧しかったあの日の
何も持たない青年の心は、
ただ、理想に、その胸を震わせていた。
たった一人のその人の、
命を懸けた情熱に、
眠れぬ夜を涙とともに過ごした。
時は過ぎ、
情熱はさび付き、
理解できているっていう、
自己欺瞞が、
偽りの信仰を立てる。
信仰って、
最後は自分への最大の踏み絵になる。
神を思わば思うほど、
その胸震えなければ、
きっと本物になれない。
命を懸けるって言葉だけじゃない。
魂の底から、
この大樹に、最高の実りをなすために、
最後の一鍬を入れる情熱を、
人生最大の勇気を、
ふり絞らなくては。
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