気分次第で、晴れの日に、落ち込んでみたり、雨の日に、歌を歌いながら、水たまりを越えてみたり。自由であるということが、この生命を支える。未熟であるから、うぬぼれたり。未熟であるから、何の値打ちもない自分だと思ったり。どこまでも、幼子のように、
人の犠牲が嫌で、自分の中で犠牲を処理してきた。戦いは、行きつく未来さえ見失わせる。戦利品の名誉も、時代が過ぎればあだとなり、自分の成長を妨げる。勝つことを恐れる者には、敗退の道しかなく、勝つことを望む者には、勝利の証の責任が伴い。責任を退け
冬眠というか、しばらく眠らせていた、人を、ただ好きになる心を取り戻したみたい。自分には起きないと思った、奇跡がここにある。ああ、なんてまぶしい出会い。二度と動くことのない、恋心さえそぞろになる。桜咲き、桜散るのを待ちわびながら、刹那の恋に、