2月26日は、詩人 石川 啄木氏の誕生日なので、今日のカットは、氏の似顔絵です。
中学生の頃だったでしょうか、以下の短歌を読んで、正直暗〜い気分になったことを思い出します。また、氏の少年のような顔つきの写真とギャップも大きく、強く印象に残りました。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
石川啄木「一握の砂」
「ぢっと手を見る」で今の苦しさを伝えようとしたその想い、十分すぎるほどに伝わってきます。
幸いなことに、私自身はここまでの苦境の生活は体験しておらず、想像の世界ですが、出口の見えない苦しさ・暗さは理解でそうです。
ただ、氏は生活を切り詰めて、ただ一途に、必死に働いていたのではなかったようです。
知り合いの金田一京助氏などは、氏の生活の苦しさを見かねて、自分の大切な蔵書を売ったお金を彼に貸したりもしています。
そんな貴重なお金ですが、お金が入ると、氏はなんと浅草へ出かけては女性と一夜を過ごしたともいわれます。
苦しさからの「逃避行動」でしょうか、それとも「短歌(芸?)の肥やし」だったのでしょうか。
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