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2018年01月18日23:57

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レトロSFを一気に見る

山本弘さんの「レトロ特撮」で紹介された古めのSF映画を見た。

・モノリスの怪物(57)
石英の結晶に似た宇宙鉱物が繁殖し、人々を石化する。悪意があるわけではなく、ひたすら増えるだけ。砕けても破片がまた増殖する。地味ながら最強モンスターのひとつだろう。
アイデアは買うが、ストーリーが追い付いていない。たとえば大砲か爆薬で破壊しようとする人を主人公が「やめろ!増殖するだけだ」と止めるシーンがあるだけで、恐ろしさは数段アップしたと思う。評価・・・松と竹の間

・トリフィドの日(62)
何度も見ているが、DVDで見直した。原作が大好きなので、改変がちょっと気になる。原作のトリフィドは人間に喰らいついたりしない。毒のある触手で殺した獲物が腐って解けて地面に染みこむまで、そばでじっと待っているのだ。このほうが植物らしいが、映像化すると地味すぎるので、改変やむなしか。娯楽SF+元祖パニック映画として、かなりの完成度だ。評価・・・松

・禁断の惑星(56)
有名な作品だ。惑星アルテナに着陸したクルーたちが見たのは、行方不明だった博士と一人娘それにロボットのロビーだった。ロビーがあのプロポーションでトコトコ二足歩行するのに違和感を覚えるが、それは今だからだ。当時としてはSFファンを狂喜させたに違いない。造形が凄いし、キャラもいい。アルテナに潜む恐怖の秘密は、現代ではおなじみのアイデアだが、映像で「××の怪物」が登場したのは、たぶん本作が初めてだ。メロドラマ風味の古いプロットが残念だが、後続作品に計り知れない影響を与えた偉大な作品である。評価・・・特上と松の間

・猿人ジョー・ヤング(49)
巨大ゴリラが文明社会で見世物にされる。身長3メートルという「キングコング」の小型版みたいな話だ。ところが、これが面白い。人間の二倍弱というのは、最も迫力の出る設定だ。
撮影技術が素晴らしい。カウボーイたちが投げ縄で捕えようとする。ジョーは縄をつかんで、馬ごと引きずり倒す。人形アニメだぞ?まったく違和感が無い。焔の中で木登りする場面にも感心した。怪力男との綱引きショーが楽しい。なんとプリモ・カルネラが登場する。力道山や馬場のライバルだった怪力レスラーである。いやあ、眼福でした。後半はスリリングで、結末は極上。これ、「キングコング」より面白いのでは。評価・・・特上

SFじゃないのも一本見た。春日太一さんの紹介と言いたいところだが、ビデオ時代にも見た。
・徳川セックス禁止令 色情大名(72)
黄金期東映の残滓とでもいうのか、成人映画と思えないほど豪華絢爛である。こんなゴージャスなポルノ映画は空前絶後だろう。どこの国でも二度と作れない。
迷走する珍ストーリーは、最初は笑えるが飽きてくる。サンドラ・ジュリアンの品のある美しさは特筆もの。こういう女優さんも、もう出ないだろうなあ。評価・・・竹
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