mixiユーザー(id:2615005)

2017年08月02日23:47

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「バチバチ!」相撲漫画はなぜ面白い

読みたかった漫画を大人買いして、一気に読んだ。ああ、やっぱり気持ちいいわ。これは日本でしかできない贅沢だ。スペースの限られたシンガポールの自室で、すぐに読めしまう漫画を大量買いなんかしたら、私とミクさんの居場所がなくなる。

・バチバチ! 作:佐藤タカヒロ(全16巻)
第三シーズン「鮫島最後の十五日間」から読み始め、あまりの面白さにすべて読むことを決めた。
鮫島が入門したころの兄弟子たちのエピソードが、熱く笑えておまけに感動的だ。クライマックスの同部屋優勝決定戦は最高に盛り上がる。ううむ、やっぱり凄いな。途中からでも充分に楽しめたが、やはり発表順に読みたかった。
漫画は大好きだが、スポーツ漫画はそれほど熱心ではない。プロ野球は好きだが、好きな野球漫画は片手で数えられるくらいしかない。ところが、それほど見ていない相撲は、漫画で読むとやたらと面白いのだ。野球に比べると作品数が圧倒的に少ないが、質の高い作が揃っているような気がする。
ちばてつや「のたり松太郎」やなかじま強「うっちゃれ五所瓦」は漫画史に残る傑作である。

総合格闘技漫画も面白いが、野球漫画以上にジャンル内格差がある。有体に言うとクズが多い。自由度が高すぎてあらぬ方向に行ってしまうことも多い。なぜ相撲漫画に傑作が多いのか。
1.勝負はシンプルな個人競技で、必ず決着がつく。
2.内容が限定されているので、プロットが引き締まる。

つまり少年向けエンタメにぴったりということだ。感心するのは、作者が描き始めたのが不祥事や八百長問題で大相撲がどん底の時期だったこと。ブームに便乗するのと正反対だ。今から幕下篇「バチバチBURST!」に取り掛かる。ああ、良作の一気読みは楽しいなあ。
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