初来日、都響初登場のポール・マクリーシュのコンサートに行ってきました。いやあ、いい指揮者です。1曲目のコープランド「アパラチアの春」(原典版)の冒頭、朝の光のなかから登場人物が姿を現すところの繊細な表情ですでにマクリーシュの虜になり、以降速い部分でも響きがどこまでも透明で気品があるのにまいりました。後半のメイン、メンデルスゾーンの「宗教改革」も素晴らしい。響きに独特の感覚があり、どこまでも澄んでいるのに暖かく、木管金管の鳴らし方のバランス、弦の響きのセンスがとてもいい。第1楽章のドレスデンアーメンの繊細さと、第2楽章スケルツォのトリオの細やかな表情にうっとりとさせられました。それでいて骨格はしっかりとしている。セルバンが吹かれるところ見逃してしまいました。第4楽章のコントラファゴットに重ねられるところとか。あとでスコア見て確かめないと。マクリーシュにはまたぜひきてほしいです
写真はマクリーシュのリハーサル。都響のfacebookページより。
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