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日記一覧

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ) アレクサンダー・ルーディン(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団(11月23日、すみだトリフォニーホール)ヴィルサラーゼは、ただ音楽のみを追求する。話題性や名声とは無縁のピアニストだ。モーツァルト:ピアノ協奏曲

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シルヴァン・カンブルラン 読響 メシアン:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」<演奏会形式>(11月19日、サントリーホール) 240人の出演者全員の意識が一つになり、理想的な公演が実現したことを喜びたい。全曲日本初演の意義と共に、日本演奏史に残る

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ピエタリ・インキネン 日本フィル ブルックナー:交響曲第5番(11月18日、サントリーホール)北欧的なブルックナーとも言えるだろうか。第2楽章アダージョの再現部でゆったりと第2主題が出たときに、ひんやりとした澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだよ

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トゥガン・ソヒエフ NHK交響楽団 プロコフィエフ(スタセヴィチ編)オラトリオ「イワン雷帝」(11月17日、NHKホール)N響の力をとことん引き出した名演だった。トゥガン・ソヒエフの指揮は本当に素晴らしい。地中深く杭を打ち込んだ盤石の土台の上に、きり

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ユベール・スダーン フランク・ブラレイ(ピアノ)東京交響楽団(11月14日、サントリーホール)スダーンの指揮するドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」は、スケールが大きい。民族色はあまりないが、明快でシンフォニック。聞き慣れた曲が新鮮に響く。

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「音楽の友」12月号が発売されました。この号では、「ラルフ・ワイケルトに聞く」(過激なコメントもあります!)のカラー2pのインタビューの他に、コンサートレヴューを3本(都響、東京シティ・フィル、東京ニューシティ)書きました。お読みいただけたら、嬉

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ヘルベルト・ブロムシュテット ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ブラームス:ドイツ・レクイエム(11月13日、NHKホール)もし会場がサントリーホール、あるいはそれと同じ規模のホールであれば、印象がまったく変わったのでは。曲の違いももちろん

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メンデルスゾーン、交響曲第3番「スコットランド」は、躍動感、生気にあふれ、抒情も欠かさない川瀬の特長がすべて出た名演となった。郷古 廉(すなお)がアンコールで弾いた、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「ラルゴ」は24歳の青年が創るバッハと

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 演奏会形式による上演。 素晴らしい歌手陣と、フェドセーエフ指揮チャイコフスキー交響楽団のロシア的な響きの融合により、格調高い理想的な《エフゲーニ・オネーギン》が実現した。写真:ウラディーミル・フェドセーエフ(c)Anya Köhler詳しくはベイ

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日時が前後しますが、アップします。 この作品がプロのオーケストラで演奏されたのは、いつだろうか。ここ10年以上の記録を見ても見つからない。アマチュアのアイノラ交響楽団が2007年に演奏したことがある。フィンランド・ポリテク男声合唱団(合唱指揮サー

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日時が前後しますが、日記にアップします。これほどまでにしなやかで繊細で、洗練され、強さを持ったチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いたのは初めてだ。幻想的で、夢の中にいるようで、雲の上で揺れる天上のチャイコフスキー。後半のショスタコーヴ

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 ブルックナー交響曲第7番の全管弦楽の壮大なコーダの音が消えても、ブロムシュテットの手は上がったまま下りない。ゆっくり、ゆっくりと下される。感動の余韻が湧きおこる。客席は静寂が保たれたまま。その間15秒はあっただろうか。何という素晴らしい聴衆

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