馳と青背SF、明日上京します。

いま大阪の自宅です。まず帰りの飛行機の中で読んだ本から。

・果しなき旅路　作：ゼナ・ヘンダースン
異星から漂着した人々が暮らしている村がある。彼らは地球人にない超能力を持っているが、そのことを隠してひっそりと暮らしているのだ。
同一設定の短編連作である。基本的に閉鎖的な村人の心を外来者がほぐす、というパターンだ。こういう話は嫌いではないが、アクションが少ないし似たような話ばかりなので、退屈だった。★★

・帰らずの海　作：馳星周
函館西署に赴任した田原を待っていたのは、二十年前に別れた恋人の殺害事件だった。
現在と過去を往復する形で、情欲と怨念のドラマが描かれる。政治家・ヤクザ・建築業者が係るトライアングルが背景となっているところが馳らしい。主人公が警察官なので、暗黒成分は薄目である。
それはいいが、昔の事件の顛末が不自然すぎないか。女の子が変なストーカーに狙われたら、できるだけ大勢の人に救援を求めるのが普通だろう。家族にさえ隠す意味がわからない。ストーリー展開上「知っている者が限られている」ことが必要なのだろうが、人間心理としてあり得ない。おまけに主人公の特異な立場とこの事件は、直接の関係がないのだ。
どうにも首をひねりたくなる出来だった。最後にちょっと気持ちのいいシーンがあるので、評価が上がった。★★★

明日（３日）上京します。お宿はいつもの秋葉原ワシントンで、四泊します。
４日はタケクルさん、５日はブータンさんとジョイポリでデートの予定（笑）ですが、３日の夜に２１時からのシークレット・ライブに行こうかと迷っています。６日はカラオケですね。では皆様、東京で会いましょう。