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2014年01月12日18:34

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2013年テレビアニメを振り返る

夏までに放映された傑作アニメは、8月の帰国で見せてもらった。「ガルガンチュア」「テンペスト」「サイコパス」など、問題作揃いだった。今回は一年の落穂ひろい的な感もあり、やや小粒だ。だが、何作か見逃せない大物が混じっている。

・はたらく魔王さま!(全13話)
魔王が現代社会でバイトするなんて、一発ネタに過ぎないと思っていたが、わりとストーリーがしっかりしている。教会の連中が悪魔そこのけに陰険なのは、いかにも現代風だ。現実もこんなもんだろ。ところで、この好人物のどのへんが魔王だったんだろう。原作はまだ続いているらしいが、これだけで満腹だ。

・ビビッドレッド・オペレーション(全12話)
尻アニメである。必要なくても、女の子の尻のアップが多用される。けしからん。いや、喜んでるんですよ。典型的なエロ系萌えアニメながら、プロットが意外なほど理に適っている。拾い物でした。

・ガンダム・ビルドファイター(9話まで)
プラモ狂四郎ばりのガンプラバトルアニメだ。王道の少年アニメであり、マニアを喜ばせるコアなネタも仕込んである。「一番弱い機体を寄こせ」「じゃあこれだ」と出てきたのが、ボール。「通称丸い棺桶だ」。いや、笑えるわ。

・キルラキル(7話まで)
強権的な生徒会と学園の階級制度に、ひとり立ち向かうセーラー服のヒロイン。設定だけを聞くと陳腐きわまりないのだが、これが面白い。話に勢いがあり、とにかく熱いのだ。貧しいながらも仲良かった家族が、アブク銭を掴んで気持ちがバラバラになる。が、ヒロインの活躍で元の木阿弥に。「やっぱ、ウチはこのほうがいいわ」。昭和漫画でよく見かけたネタだが、拝金主義に毒された今の日本ではとっくに死に絶えたと思っていた。今さら堂々とやってみせて、しかもちゃんと盛り上がる。古いものほど新しい?演出センスのおかげかな。

作品の質では次の二作がズバ抜けているのだが、原作の評価で散々書いたので、簡単にすませます。
・進撃の巨人(全25話)
原作はアイデアは素晴らしいが、ストーリー構成がまずくてわかりにくい。キャラが見分けにくい上に、アルミンが嘘をつくので余計に混乱する。アニメは小林靖子が構成を仕切っているので、すっきりしている。こんなに面白い話だったのか、と今さら感じることもしばしば。ぜひ続編を!

・私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(全12話)
優れた原作に対する最高のアニメ化だった。めったにない成功例と言ってよい。
原作のエピソードをうまく一本の話の中に詰め込む構成が見事でした。楽しみにしていた声優録音会の話は、期待以上に素晴らしかった。初音ミクがエンディング「夏祭り」を歌ったのも忘れられない。ミクさんの名がクレジットされなかったのが不満だが、まあこんなのは小さなことだ。

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