瞳をとじて

映画の撮影中に失踪した人気俳優。何十年後かに失踪した俳優をテーマにしたドキュメンタリー番組にゲストで呼ばれた映画監督はそのことをきっかけに若い頃からの友人でもある俳優の行方を探し始める。
ビクトル・エリセ監督の３０年ぶりぐらいの新作で長編４作目。ビクトル・エリセ監督の新作が見れるとは思っていなかった。
失踪した友人を探す過程は主人公の映画監督の失われた時間を探すことでもあり、最後に未完だった映画を上映することで失われたものが戻ったのかどうかはわからない。画面を見入る友人の記憶が戻ったとも思えないし。
「ミツバチのささやき」の可憐な少女がこんなオバサンになったのか、というのがショッキングではあるけどつぶらな瞳は変わってなかった。