リチャード・ジュエル

アトランタオリンピック絡みのイベントで爆弾を発見し多くの人命を救ったガードマンが第一容疑者として疑われ、無実を認めさせるまでの苦闘の日々を描くクリント・イーストウッド監督による実録映画。
最近のイーストウッド映画は実録モノばかりだ。全く不満はないし、イーストウッドの新作が見れるというだけで有難い。
本作で扱われた事件というか実話は知らなかった。当事者国ではないので実感がなかったのだろう。
映画自体は実に真摯に作られていてハラハラドキドキが続く。少し変人の弁護士役のサム・ロックウェルが相変わらず良い。この人は円熟期を迎えている気がする。
ラストの二人の再会にじんわりとし、その後の主人公の行末に愕然とする。現実とはかくも厳しいものなのか。